英国のIABが発表したデータによると、広告市場全体で最も小さいメディアだったオンライン広告費が、2007年に前年比38%増の28億1260万ポンドとなり、英広告市場全体で15.3%のシェアを獲得したことが明らかになった。これで、オンライン広告は、印刷媒体のクラシファイド広告と地方紙を抜いて第3位に浮上している。
オンライン広告のうち、ディスプレイ広告費は全体で前年比で31%増加しており、バナー、スカイスクレイパー、埋め込み式動画などのリッチメディアは45%増の5億9200万ポンドに達している。また、検索連動型広告は成熟しているものの成長が鈍化することはなく、前年比39%増の16億ポンド、オンライン広告最大の57.6%のシェアを維持している。
こうしたオンライン広告の急激な拡大を受けて、英IAB、PricewaterhouseCoopers、World Advertising Research Centreは新しい調査結果を発表、英国のオンライン広告費は2009年末にテレビを抜くという予測を示している。
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