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ロッテ、ミクシィが明かす話題化ノウハウ/カメ止めのヒット支えた、地道なTwitter活用

 5月29日、Twitter Japan主催のイベント「#TwitterBrandSummit」が開催された。今回は「#StartWithThem」をテーマに、どんな人たちがどのような使い方をしているのか、様々な視点からTwitterを利用するオーディエンスの特徴と、その価値について紹介された。本記事では、Twitterの最新傾向から、マーケティング活用事例まで盛り沢山の内容が語られたイベントの一部をレポートする。

ブランドにとってのTwitterの価値

 イベント冒頭には、Twitter Japanにて上級執行役員 広告事業担当本部長を務める味澤将宏氏が、ブランドにとってのTwitterの価値について最新のデータとケースを用いながら紹介した。

Twitter Japan株式会社 上級執行役員 広告事業担当本部長 兼 日本・東アジア地域事業開発担当本部長 味澤 将宏氏
Twitter Japan株式会社 上級執行役員 広告事業担当本部長
兼 日本・東アジア地域事業開発担当本部長 味澤 将宏氏

 まずTwitterの特徴として、「Look at this」なSNSであると味澤氏は説明。他のSNSが「Look at me」、自身に関することを見てもらう目的で投稿されるのに対し、Twitterは、今起きていることを投稿したり、関心のある情報を探したりする利用者が多い傾向にある。

 そして、このような特徴を持つTwitter利用者がブランドに寄与する理由として、以下の3つが挙げられた。

1. 情報・広告への受容度が高い

 企業公式アカウントを積極的にフォローする、広告に対する受容度が高いというデータも出ている。

2. 話題にしてくれる

 Research Now調べでは、ツイートを会話のネタとして使用する人が68%もいる。さらに他のSNSに比べ情報をシェア拡散しやすいというリサーチ結果も明らかになった。

3. 広告の成果につながる

 プロモツイートにエンゲージした利用者のリフト値の平均を見ると購入意向が18%、ブランド好意度が12%向上しているという。

 では、これらのTwitterの真価はいつ活かせるのか。味澤氏によれば「商品・サービス、キャンペーンのローンチ時」と「世の中のモーメントに合わせたキャンペーン」の時のパフォーマンスが非常に高いという。

 味澤氏は最後に「Twitterはブランドとブランドにとって最も価値のあるオーディエンスをつなげるプラットフォーム。ぜひ彼らと一緒に新しいキャンペーンをスタートさせてほしい」と語り、講演を締めくくった。

女優・アーティスト・経営者が語る独自のTwitter活用

 続いて実施されたパネルディスカッションには、女優のしゅはまはるみ氏、アーティストの和田永氏、キッズライン 代表取締役の経沢香保子氏が登壇し、自身のTwitterの使い方について語った。

 はじめに話を始めたのは、和田氏。古い電化製品を楽器として生まれ変わらせ演奏する同氏は、自身の活動をTwitterに投稿している。

アーティスト・ミュージシャン 和田 永氏
アーティスト・ミュージシャン 和田 永氏

 たとえば、「鉄工島フェス」という音楽とアートの祭典の中で、和田氏が家電による楽器を鉄工所で制作していたところ、一服しにきた職人のおじいさんが突然踊り出したという。この模様をツイートしたところ、大きな話題となった。

 「僕の活動の場合、ライブだけ見てもらっても伝わらない部分が多い。楽器を作るプロセスから知ってもらおうと投稿しています。また、他のSNSなら加工する部分もTwitterでは加工なしで、逆に生々しさを魅力的に伝えられる。そのフランクさが特徴的だと思っています」(和田氏)

 女優のしゅはま氏は、自身も出演し2018年の大ヒット映画となった『カメラを止めるな!』において、Twitterを使って話題化させた話を聞かせてくれた。

女優 しゅはま はるみ氏
女優 しゅはま はるみ氏

 クランクインから2017年11月のイベント上映まで、出演者やスタッフ全員のTwitterアカウントで宣伝を実施。半数ほどは新規にアカウントを立ち上げた人だったという。

 しかし地道な宣伝が功を奏し、公開後6ヵ月間で85万以上のツイートが発生。ポテンシャルインプレッション数は2億を超えた。さらに、「#Twitterトレンド大賞 2018」の19位にもランクインするほど話題となった。しゅはま氏はこの結果について以下のように振り返った。

 「Twitter上のコミュニケーションが鑑賞者との交流の第一歩だったので、宣伝し始めてから興味を持ってもらったことがわかるツイートに対しては、いいね!や『ぜひ見に来てください』と返信やリツイートすることを全員で繰り返しました。ツイートした方々はそれをすごく喜んでくれて、さらにツイートしてくれたり、作品を見に行くきっかけになったりしたのだと実感しました」(しゅはま氏)

 スマホで呼べるベビーシッター・家事代行サービスを提供するキッズライン 代表取締役の経沢氏は、自身がTwitterを昔から高頻度で利用していることを明かし、その中で実感したTwitterの拡散力について語った。

キッズライン株式会社 代表取締役 経沢 香保子氏
キッズライン株式会社 代表取締役 経沢 香保子氏

 「Twitterの素晴らしいところは議論になっていくことです。Instagramは気軽に拡散はしないので、自分の世界を発信してもあまり炎上しない平和な場所。Facebookは同窓会のご無沙汰防止の近況報告。Twitterは議論や意見が広がりやすいイメージで、拡散力が1番あると思っています」(経沢氏)

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この記事の著者

畑中 杏樹(ハタナカ アズキ)

フリーランスライター。広告・マーケティング系出版社の雑誌編集を経てフリーランスに。デジタルマーケティング、広告宣伝、SP分野を中心にWebや雑誌で執筆中。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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MarkeZine(マーケジン)
2019/07/26 10:00 https://markezine.jp/article/detail/31193

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