グローバルのARPUもやや増加、ヨーロッパが好調
収益化に関しては、ホリデーシーズンである前四半期からは例年通り減少したものの、ARPU(ユーザー1人当たりの売上:Average Revenue per User)が微増しており、特にヨーロッパが好調で前年同期比+8.2%と大きく成長しました。ヨーロッパ地域はDAUも増加しており、Facebookの短期的な将来を支えるマーケットになっています。

“Facebookファミリー”の総DAU、21億人に増加
また、発表の中でFacebookファミリー(Facebook、Messenger、Instagram、WhatsApp)のトータルのユーザー数にも言及しており、MAUに関しては約27億人と横ばいでしたが、DAUは前四半期の20億人から21億人に増加しています。
In addition, we estimate that more than 2.1 billion people now use Facebook, Instagram, WhatsApp, or Messenger(our “Family” of services)every day on average, and around 2.7 billion people use at least one of our Family of services each month.
(毎日平均21億人以上の人々がFacebook、Instagram、WhatsApp、Messenger(当社の「ファミリー」のサービス)を使用し、毎月約27億人が当社のファミリーのサービスを使用していると推定しています。)
また、大きなトレンドになっているストーリーズ関連のサービスはInstagram Stories、WhatsApp Status、FacebookとMessengerのFacebook Storiesとありますが、1日に5億人のユーザーが利用しています。
Facebookでは現在300万人の広告主がストーリーズの広告を購入していますので、新しい収入源として貢献する日も近いことでしょう。
スキャンダルを跳ね除け、成長を続けるFacebook
2018年初頭からスキャンダルに見舞われてきたFacebookですが、ユーザー数が(鈍くなっているものの)増え、売上高も順調に伸びています。
利益率こそFTC(連邦取引委員会)の罰金をカバーするための30億ドルを確保したことで圧迫されましたが、株価も決算報告前の終値である182.78ドルから197.84ドルと8.3%上昇していましたので、2019年最初の決算報告としてはポジティブな内容だったと言えるでしょう。
本記事は「Unyoo.JP」の記事「【コラム】Facebook、ユーザー数の成長は鈍化も、売上はアナリスト予想を上振れ─2019年Q1の決算報告から」を要約・編集したものです。オリジナルコンテンツを読みたい方は、こちらをご覧ください!