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「新村社会」から飛び出したZ世代 ケータイ世代とスマホ世代における価値観の違いとは?

2019/06/18 09:00

 学習院大学の客員教授になってから丸三年、日常的にZ世代に囲まれて過ごすようになった。講義だけではない。学生たちから「とんとん」と呼ばれ、朝から晩までLINEやSlackで数百人とつながり、若者の大学生活に溶け込む日々をおくっている。本稿では、大学講義におけるアンケート調査を中心にして「Z世代の素顔」と、彼らの先輩にあたる「Y世代との違い」について、客観的なデータも交えながら紹介していきたい。

目次

世代のギャップはどこから生まれるのか?

 Z世代とは、今の8~23歳。映画『ソーシャルネットワーク』が封切られた2011年、iPhone片手に高校に入学した子がZ世代の最年長。若いころからソーシャルメディアで友人とつながるスマホ世代だ

 Y世代とは、今の24~39歳。「Windows95」の登場でインターネットが本格普及しはじめた1996年、ガラケーを持って高校に入学した子がY世代の一番上。ネットのない世界を想像できないケータイ世代である

 世代の価値観や行動に最も影響を与えるものはなんだろう。若者最大の関心事である「恋愛」を例にとって考えてみよう。

 X世代(今の40~54歳)の恋愛には多くの障壁があった。僕が高校一年のとき、とある女子校の文化祭で、中学三年の女の子に声をかけた。なんとか電話番号を聞き出した僕は、翌日に会話のメモを握りしめて公衆ボックスから電話したが、受話器の向こうは彼女のお母さんだった。「どんな付き合いをするつもりですか」と問いただされ、悲しみに包まれながら僕は受話器をおいた。

 Y世代になると、ケータイが登場して若者の悩みは解決した。気になる子にはいつでも電話できるし、なにより電話にでるのはその子だけだ。さらにショートメールが登場すると、事前に会話のメモを用意する必要もなくなった。ひと呼吸おいて、じっくり戦略を練ってからメッセージを送れる時代になったのだ

 そしてZ世代。手にはスマホが握られ、多様なメッセージが送られるようになった。スタンプ、写真、動画。自然で豊かな愛情表現ができ、愛の言葉は添え物となった。ただし、そこには恐ろしい落とし穴がある。安易に愛のメッセージを送ったりすると、すぐにイツメン(いつものメンバー)のLINEグループにスクリーンショット(スクショ)がまわり、容赦ない品評会がはじまってしまうのだ。だからなのか、出会いアプリも当たり前、そこから普通に恋愛がはじまってゆく。

 世代ギャップを考える上で「経済環境」「人口動態」「教育」などの動向はとても大切だ。しかし、18ヵ月で2倍というムーアの法則で成長する「テクノロジー」は、驚くべきスピードで若者の日常生活を進化させており、他の因子と比較してもその影響力は格段に大きい。

 今や「テクノロジー」こそが、若者の日常生活や人間関係に大きな影響を与え、その価値観を変化させる最大の源泉であると言えるだろう。

Z世代への質問大募集!

 2019年7月9日(火)に大崎ブライトコアホールで開催する「MarkeZine Day 2019 Focus」に、本連載の著者である斉藤徹氏と、Z世代を研究しているdot代表の冨田侑希氏が登壇します。

 当日は、「Z世代に聞く!デジタルネイティブ層のSNS活用とインサイト」と題し、Z世代の特徴や価値観を紹介。さらに、後半には4タイプのZ世代が登壇し、「SNSの使い分けは?」「Instagramでモノは買うの?」など、SNSマーケにまつわる質問にその場で答えます。

 現在、当日Z世代に聞きたい質問を募集しています。ぜひこちらからご応募ください。

※この続きは、会員の方のみお読みいただけます(登録無料)。



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