マーケターの転職に関する課題は?
「マーケターの転職に関する課題」を自由回答で尋ねたところ、最も多かったのは「マーケターという職種の定義の曖昧さ」に関するものだった。その他、スキルの評価についての意見や、年代の壁、募集が東京に集中していることを気にかける意見が多く見られた。目立った意見を一部抜粋し、下記する。
マーケターという職種の定義の曖昧さに関する意見
- マーケティングの捉え方(戦略から実行まで)が各々違いすぎて事業会社のマーケティングとうまくフィットするのは一種の賭けみたいな形となっている。
- 「マーケター」と名のつく職種が増えすぎたことにより職種と企業の期待役割のズレが発生している。
- マーケティングの領域が広く、また細分化してきていることで、転職先の期待値と自分の得意領域、希望領域に、領域のギャップがあることに気づきづらいこと。
- マーケターは幅広すぎるので、どのような部分が求められるのかが、募集職種が難しいと思う。
- 「マーケター」と呼ばれる職種の対応領域があいまいで、求められることとスキルがマッチしないケースがある。
- 自分のスキルが転職先で本当に活用できる職種につけるかが、結局入ってみないと分からない点。
スキル・知見に対する評価についての意見
- マーケターのスキルを評価できる人がいない。
- マーケティングに対して理解が少ない職場の場合、評価者が限定されたり、適切な評価が行われたのか疑問を感じるケースがある。
- 必要としている会社ほどリテラシーが低く的確にスキルを評価できないと感じる。
年代の壁に関する意見
- 20~30代にニーズが高騰しており、40代以降のキャリアに困る予測がつく。
- 特にデジタル領域では人材不足だったり平均年次がかなり若いはずだが、求人では年次のハードルが高かったりする。
- マーケターに限ったことではないが、年齢による障壁が他業種より厳しいと思う。
募集が東京に集中していることに関する意見
- マーケティング担当者の需要と供給が東京に集中している。地方都市ではマーケティング職の転職が困難。
- 東京以外での募集が少ない。
- 募集が東京に一極集中している。
調査主体:翔泳社 MarkeZine編集部
調査方法:インターネットリサーチ
調査対象:MarkeZine読者 254名
業種別内訳:事業会社137名、広告会社59名、ベンダー23名、パブリッシャー5名、プラットフォーマー13名、フリーランス5名、その他12名
調査期間:2019年7月11日~2019年7月25日
※百分率表示は四捨五入のため丸め計算を行っており、合計が100%とならない場合がある。