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納得のマーケター人生を歩むために!クリーク・アンド・リバー社と考えるキャリアと転職(AD)

ヤプリ島袋氏が語るマーケターのキャリア論/外の世界を意識しながら、ブレずに理想を追い続けるには?

 マーケターのキャリアを様々な視点で検討していく本連載。今回は、デジタルマーケターやWebデザイナーの転職支援を行うクリーク・アンド・リバー社の檜垣氏が、ヤプリ島袋氏にインタビュー。島袋氏に二度の転職の経験を明かしてもらうとともに、キャリア作りにおいて社内外での情報収集や第三者の視点を取り入れることの重要性について語ってもらった。

島袋氏「デジマに携わるようになり、外の世界をより強く意識」

(左)株式会社ヤプリ コミュニケーション本部 コミュニティマネージャー/マーケティングスペシャリスト 島袋 孝一氏(右)株式会社クリーク・アンド・リバー社 クリエイター・エージェンシー・グループ 人材紹介第一ディビジョン 第一セクション セクションマネージャー 檜垣 知也氏
(左)株式会社ヤプリ コミュニケーション本部 コミュニティマネージャー/マーケティングスペシャリスト 島袋 孝一氏
(右)株式会社クリーク・アンド・リバー社 クリエイター・エージェンシー・グループ 人材紹介第一ディビジョン
第一セクション セクションマネージャー 檜垣 知也氏

檜垣:クリーク・アンド・リバー社の檜垣です。私は現在、Web業界のマーケターやクリエイターの転職支援に携わっています。今日はデジタルマーケターとして様々な企業で働いた経験をもつ島袋さんとキャリアについてお話しできればと思い、ヤプリのオフィスにお邪魔しました。まずは、改めて島袋さんのご経歴について教えていただけますか。

島袋:私は2004年にパルコに新卒入社し、当初はパルコにご出店いただいているテナント管理や新規出店交渉の業務を担当していました。

 デジタルマーケティングの世界に入ったのは2013年。デジタル部署が立ち上がるタイミングで異動し、WebやSNSを活用した顧客コミュニケーション、O2Oマーケティング、オムニチャネル推進などを経験しました。2015年からは宣伝セクションに異動し、それまで行ってきたデジタルマーケティングに加え、全社の宣伝費の予実管理にも携わりました。

 その1年後に、デジタルではない部門への異動が決まったのですが、当時の自分としてはもっとデジタルマーケティングを極めたいという思いが強かった。そこで2016年3月にパルコを退職し、デジタルマーケティングの専門部署のあるキリンへと転職したのです。

檜垣:パルコで12年間働かれてきて、急展開だったのですね。それまでの間、転職を考えたことはあったのでしょうか。

島袋:いえ、実は転職を考えたことは一度もなかったのです。元々アクティブな人間ではなくて、どちらかというと保守的な性格であることも影響しているのですが(笑)。

 デジタルマーケティングに携わるようになってからは、変化の激しい領域だけに、積極的に情報収集しなければいけないと感じるようになりました。外部のセミナーに参加したり同業者とのつながりを広げたりしているうちに、自分の会社だけでなく、外の世界も意識するようになったのだと思います

檜垣:なるほど。会社の内外で情報を得た上での判断だったのですね。

島袋:はい。転職エージェントへの登録もしました。キャリアの棚卸しも、それまでしっかり行っていたわけではなかったので、30代の半ばにして初めて本格的にやってみたという感じでしたね。

 私からも質問していいですか? 当時「転職をするなら35歳が限界」という話をちらほらと耳にしていましたが、実際のところはどうなのでしょう。

檜垣:2000年代の前半には確かにそのような傾向がありました。しかし近年は人材の移動が増え、雇用形態が柔軟になってきていることもあり、年齢が大きな要素ではなくなってきています

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転職後も年に1度「キャリアの健康診断」を続ける

檜垣:初めての転職活動はどのように進められたのですか。

島袋:私の場合は担当してくださったエージェントさんに、かなり手厚くケアしてもらいました。ネットから申し込んだだけなのに、ここまでやってくれるんだというのは意外でしたね。1回相談したらそれで終わりなのかと思っていたのですが。

檜垣:よく誤解されるところなのですが、転職活動を始める段階から、転職が実際に決まるまで伴走させていただきますし、その後も継続的に情報交換をさせていただく方が多いです。

島袋:なるほど。私の場合はたままた最初に担当していただいたエージェントさんと年齢が近く、得意とされている領域も合致していたのですが、長く寄り添ってもらうのであれば、フィットするエージェントさんと出会えるまで、妥協せずに探したほうがいいということになりそうですね。

檜垣:本当にそうだと思います。人対人の世界なので相性は重要ですし、ヤブ医者に診てもらいたくないのと同じ感覚で、信用できるエージェントをこだわって探してもらいたいです。

島袋:当時担当してくれていた方とは今でもつながっていて、大体1年ごとに「キャリアの健康診断」をしてもらっています。

檜垣:具体的には?

島袋:転職するつもりがなくても、「自分はこの1年でどんな仕事をしてきたのか」ということを、いつでも社外の人にも見せられるように整理しています。それを、かしこまった面談ではなく、もう少しカジュアルな場でその方に見せて、フィードバックをもらっているのです。「第三者の視点」が入ることで、「次の1年はこの力を伸ばしていこう」などと見通しが立つようになりましたね

檜垣:その方とは、とても良い関係を築けているのですね。「第三者の視点」をもらえる中長期的なパートナーがいるのは心強いと思います。

 当社も、ご相談いただいた方とはできるだけ長く関係をもち続けていきたいと考えています。転職を考えていなくても、キャリア形成に関してはお気軽に相談していただきたいですし、島袋さんのように、転職先でご活躍されている方と情報交換という形でお話させていただくこともたくさんあります。

意外に見える転職も、培ってきたことが延長線上にある

檜垣:島袋さんはパルコを退職後、キリンのデジタルマーケターを経て、今年からヤプリに転職されていますよね。ヤプリに入社される際の経緯は既にMarkeZineやご自身のnoteでも語られていますが、この時も「第三者の視点」を意識されていたのでしょうか。

島袋:そうですね。キリンへの転職でお世話になったエージェントさんの意見も聞きましたし、IT界隈に明るい知り合いの友人に、「自分はどのような企業に向いているのかピックアップしてほしい」とお願いしたんです。複数の企業を提案してくれたのですが、その中にヤプリも含まれていました。客観的に見ても向いていると思われるなら、自分の選択は間違っていないだろうと確信を持てました。

 結果的にはヤプリに入社したのですが、その友人は自分が知らなかった企業もピックアップしてくれたので、世界が広がりましたね。

檜垣:なるほど。事業会社からサプライヤー(支援会社)への転職ということで、驚きの声もあったと思うのですが、ヤプリへの入社の決め手を教えていただけますか。

島袋:自分が目指している方向性と環境が合致していたということでしょうか。企業の規模感やサプライヤー側への転職という側面から、おっしゃる通り驚かれることはあります。しかし業種や業態が変わっても、私自身はこれまで培ってきたことの延長線上で仕事をしているという感覚です。

 たとえば私はパルコではリアルの店舗設計を担当していて、アパレルメーカーさんや飲食店舗さんに「この場所に出店しませんか」とお声がけするような仕事をしていました。ヤプリでは出店場所がデジタル(スマートフォン)上のスペースに変わっただけかなと。

 業界のマーケターたちと一緒に仕事をしていくというのも、パルコやキリンにいた頃と変わりません。現在は、これまで培ってきたつながりを活かし、他の企業との新たな接点を創出していくエバンジェリストやコミュニティマネージャーのような役割を担っていて、ヤプリをまだ知らない方に広めていくための広報的な活動も行っています。

檜垣:周りからは意外に思われるキャリアでも、ご本人の経験やスキルを活かし、やりたいことをしっかり追うことができているケースはたくさんありますよね。 

 当社では、ご相談に来てくださった方が最適な答えを見つけることができるよう、あえて踏み込んだ質問をさせていただくことがあります。それは「Aという道に進むことを希望していたはずなのに、気づいたらBの道を歩んでしまっていた」というズレを防ぐためと、ご本人も気付いていない願望を顕在化させるため。とにかく「なぜ」を繰り返して深掘りしていきます。

島袋:ひと昔前は社内にロールモデルのような人がいて「この人を目指していけば良い」と考えることができたのですが、最近は社外の人たちとつながるチャンスも多く、エージェントさんも情報を開示してくれるため、「別の道もある」ということが見えやすくなりましたよね。それは良いことなのですが、だからこそ方向性を見失わないようにしなければいけませんね。

檜垣:社会人として様々な経験を積み、情報や知見を得ると、逆に自分が見えにくくなってしまうこともあるものです。たとえば自己分析は就活生がやるものとイメージされる方が多いかもしれませんが、私は社会人経験が長い方ほど必要だと思っています。

島袋:社会人ほど自己分析は必要だというのは、確かにそうですね。第三者とコミュニケーションするからこそ、気が付けることもある。そこはプロの力を頼るべきだなと思います。

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表向きの自信をもちながら、危機感も忘れない

檜垣:最後に、島袋さんがキャリアに関して大切にしていることを教えてください。

島袋:スタンスとしてもっておいた方がいいのは「表向きの自信」です。自信というより、虚勢に近いのかもしれませんが(笑)、自分を大きく見せることで、様々な機会を獲得できるようになります。

 もうひとつ必要なのは、「明日には食べていけなくなるかもしれないという危機感」だと思います。社内外の変化を捉えて、柔軟に対応できる姿勢を保つことは大前提です。特にデジタルマーケティング業界は変化が激しいので、あらゆる場所にアンテナを張っておくべきです。

檜垣:「今存在している仕事やスキルが当たり前ではなく、それらに代わるものが出てくるかもしれない」と考えておくことが必要だと、私も感じています。

 私たちは相談に来てくださった方との長期的なお付き合いを前提としているので、「最近必要とされているスキルは?」「転職市場は今どのような状況?」といった情報収集に活用していただくことができると思います。

島袋:そのうえで、自分にとって最適な職場を選択していけると良いですね。私は、たまたま転職という選択をしましたが、すべての人にとって転職が正解というわけではありません。自分は何を目指していて、どうすればそれが実現できるのかを見極め、最適な選択をできれば、自分も企業も幸せなのではないでしょうか。

檜垣:そうですね。我々も「今の会社に残る方が良い」とアドバイスさせていただくこともあります。

 キャリアに関して客観的な意見を聞いてみたいという場合や、今は転職を前提としていない場合でも、悩んでいることがあればぜひ気軽に相談していただきたいと思います。島袋さん、今日はお話を聞かせていただきありがとうございました。

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この記事の著者

水落 絵理香(ミズオチ エリカ)

フリーライター。CMSの新規営業、マーケティング系メディアのライター・編集を経て独立。関心領域はWebマーケティング、サイバーセキュリティ、AI・VR・ARなどの最新テクノロジー。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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MarkeZine(マーケジン)
2019/09/02 10:00 https://markezine.jp/article/detail/31689