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大きな差が開き始めているデジタル広告の運用品質 大規模ブラックリスト運用で広告パフォーマンス改善も

アドベリ対応の判断基準、Agency Certification Program

――広告主企業としてはどのような基準で広告代理店がアドベリフィケーションに対応しているかどうかを判断できるのでしょうか。

信濃:わかりやすい基準の例としては、Momentumさんが運営する認定プログラム「Agency Certified Program(ACP)」に参画しているかどうかですね。

高頭:ACPは、広告代理店事業者が広告主企業に対して信頼性の高いデジタル広告配信サービスを提供しているか、そしてアドベリフィケーションへの取り組みを積極的に行っているかを評価し、ACPパートナーとして認定するものです。

 業界団体がプログラムを立ち上げるのを待つという選択肢もありましたが、アドベリフィケーションは早急に対応が求められる課題であり、この分野のリーダーである私たちが主体となって信頼性の高い事業者を保証する方がより早くアドベリフィケーションの課題が解決に向かうと考え、プログラムを立ち上げました。

Momentum株式会社 代表取締役社長 高頭博志氏
Momentum株式会社 代表取締役社長 高頭博志氏

信濃:ADKがACPに参画したのは、Momentumさんがアドベリフィケーションのソリューションを提供しているからというより、Momentumさんのアドベリフィケーションの「標準」を整備するというビジョンに共感したからです。

高頭:ACPは2019年1月から始まったばかりですが、広告代理店側にアドベリフィケーションのプロフェッショナルを増やす人材育成に積極的に取り組んでいきたいと考えています。

HYTRA DASHBOARDでアドベリ対応の「標準」を整えたADK

――アドベリフィケーションのプロフェッショナルとして、広告代理店にはどのような取り組みが求められるのでしょうか。

高頭:アドベリフィケーションに対応しないリスクについて、広告主企業に説明を行っていくことが重要です。私たちは「アドフラウド」「ブランドセーフティ」「ビューアビリティ」の3つの要素に対策を講じることが安全で効果的な広告出稿を行う上で欠かせないと考えています。選ぶソリューションで実装手段、コスト、そして得られる効果が変わりますから、広告代理店と広告主企業がよく話し合ってベストな手段を選べるのが理想です。

信濃:広告代理店がアドベリフィケーションの価値を広告主企業に示していくことが大事ですね。現段階では、アドベリフィケーション対応をしているか否かが広告代理店の選択基準になっていますが、いずれは「どんなアドベリフィケーション対応をしているか」が問われるようになり、市場競争を通じて業界のアドベリフィケーションへの対応レベルがさらに上がることが望ましいと思います。

 そのためにも、HYTRA DASHBOARDの導入効果をもとに、アドベリフィケーションが広告パフォーマンスに与える積極的効果、ROIについても広告主企業に発信していくことが重要だと考えています。

――ADKとしてHYTRA DASHBOARDを導入されたのはどのような狙いがあったからでしょうか。

信濃:ADKは総合広告代理店というビジネス特性から、ナショナルブランドの広告主企業を多く抱えています。先ほどもお話しした通り、アドベリフィケーションがRFPの項目として常に盛り込まれるようになり、会社としてアドベリフィケーションに対応する「標準」を持っておく必要が生じました。すべての広告主企業に対して「標準」としてサービス提供する上で、コストと導入の手軽さが決め手となってHYTRA DASHBOARDの導入を決めました。

 会社として一律に取り組むのか、個別の広告主企業に最適なものを提案するのかでは選ぶソリューションが変わります。今回の取り組みは「標準」装備としての第一歩という位置付けです。

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この記事の著者

冨永 裕子(トミナガ ユウコ)

 IT調査会社(ITR、IDC Japan)で、エンタープライズIT分野におけるソフトウエアの調査プロジェクトを担当する。その傍らITコンサルタントとして、ユーザー企業を対象としたITマネジメント領域を中心としたコンサルティングプロジェクトを経験。現在はフリーランスのITアナリスト兼ITコンサルタントとして活動中。...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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MarkeZine(マーケジン)
2019/09/30 11:00 https://markezine.jp/article/detail/31921

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