古くは弁証法、昨今ではデザイン思考など、物事をどのように捉えて解決に導くかのメソッドとして様々な「思考法」が注目されている。翔泳社では古今東西の60パターンもの思考法を紹介した『思考法図鑑 ひらめきを生む問題解決・アイデア発想のアプローチ60』を10月7日に発売した。本書は問題解決につなげるための思考法を60パターン集め、ビジネス目線で解説した本だ。
著者はベストセラーの『ビジネスフレームワーク図鑑』で知られる小野義直氏と宮田匠氏(株式会社アンド)。本書はビジネスフレームワークをより有効活用するために会得しておきたいメソッドとしての思考法について解説している。
掲載している思考法は弁証法や論理的思考からデザイン思考や回帰分析までを網羅。思考の基礎体力をつけるためのもの、アイデアを発想するためのもの、ビジネスを推進するためのもの、さらに分析力を高めるためのものがあり、ざっと目を通すことで自分の解決したい課題をどの型に当てはめて考えるとよいのかがわかるだろう。
思考法を身につける際には「なぜ型」と「いかに型」の問いを往復することが重要性だ。なぜ型の問いはそもそもの目的や意味を問う場合に必要で、いかに型は解決策を問う場合に有効だ。課題に対して正しい問いを立てられるかどうかが、本書の思考法を活用できるかの分水嶺となるだろう。
60の思考法をすべて覚えておく必要はなく、自分が得意な思考法を見つけることが大切だ。そして、どうにも考えがまとまらずアウトプットに至らないときには、本書を開いて別の思考法を試してみてほしい。
例:水平思考
例:図解思考
例:システム思考
目次
第1章 思考の基礎体力を高める(メソッド:10種)
第2章 アイデアの発想力を高める(メソッド:12種)
第3章 ビジネス思考力を高める(メソッド:12種)
第4章 プロジェクトの推進力を高める(メソッド:13種)
第5章 分析力を高める(メソッド:13種)