ドリンク上にメディアを展開するRipples(リップルズ)は、ベブトップ・メディア(ドリンク上のメディア)というコンセプトと、関連するビッグデータ活用サービスを発表した。
同社は表面の泡が白いまま提供されるドリンクを、ネイキッド(何も着ていない)・ドリンクと命名し、ドレスアップしていくことによって新しいコミュニケーションやブランディングの機会を創造できるとしている。
デジタル画面をのぞき込んでいる生活者と企業がコミュニケーションをとることは難しいが、リップルズによると来店客の目の前にメッセージの印字されたドリンクを置くことで注意をひくことができる。さらに、来店客は携帯カメラでドリンクを撮影して、SNS上で拡散してくれるという。
ベブトップ・メディアはリップルメーカーというIoT機器によって作られ、インクはコーヒー抽出物やモルト抽出物といった天然由来成分となっている。リップルメーカーには、リップルズ・クリエイティブチームによって常に新しいコンテンツが搭載されると同時に、ユーザーはオリジナルコンテンツをアップロードすることもできる。
上記ベブトップ・メディアのコンセプトに加え、リップルズは新しくビッグデータ解析のサービス提供を一部の顧客に対して開始する。このサービスによりリップルズを利用するブランドは、ドリンク上のどのようなコンテンツがSNSでどれくらい拡散されたかを把握できるようになる。さらに消費の現場において、どのようなコンテンツが売上アップにつながるかを提案することが可能になるという。
【関連記事】
・JR東日本の駅で自販機サブスクリプションサービスが開始へ 一部飲料を1日1本月額980円で提供
・家事代行のカジー、ローソン店舗内のIoTキーボックス「Keycafe Smartbox」で鍵受け渡し
・IoTで訪日外国人来店者を可視化してプロモーション効果分析 TRAVEL INSIGHTSがリリース
・ファミマとパナソニック、IoT活用の実証実験店舗をオープン 顔認証決済やデータ利用を検証へ
・CyberBull、小売店の販促支援する専門組織を新設 IoTやAIを活用したプロダクト開発にも着手