CDO Club Japanは、12月3日(火)、「CDO Summit Tokyo 2019 Winter」を開催した。CDO Club Japanは、グローバルで展開するCDO(最高デジタル・データ責任者)のコミュニティ。同イベントには、各社のCDOをはじめ、デジタルトランスフォーメーション(以下、DX)を推進するビジネスリーダーたちが多数集った。
オープニングには、CDO Club Japan 代表理事の加茂純氏が登壇。「昨今、DXという言葉は世の中に広まりつつあるが、どこからDXに取り組むべきか、悩んでいる企業も多いのではないか。CDO Summitでは、CDOが主役の会として、各CDOの取り組みを発表・共有し、その課題にこたえていく。そしてただのコミュニティ形成ではなく、人間中心のイノベーション創出を目指す」と意義を語った。
続いて、キーノートにはConde Nast 元CDOのFred Santarpia氏が登場。『VOGUE』『GQ』『WIRED』のリアルタイム予測モデルのデータプラットフォームを作り上げたCDOとして、自身の経験を語った。
「何から取り組むか、プライオリティを決めるのがCDOの仕事だ。変化は消費者だけでなく、世の中でも社内でも起きている。トップダウンで進めるのではなく、テーブルに座って話し合い、関わるメンバーたちが納得感を持ってボトムアップで進めることだ大事だ。
また、プレッシャーから早く解放されたいせいか、早急に結果を示すことができる簡易な施策に取り組みがちな傾向があるように思う。しかし、私はまず難しいことから挑戦することを勧めたい。簡単なことは後でいいし、それはすぐにできることだから、長期的には行き場を失うだろう。内部的にコンセンサスを得るのが難しいことに、ぜひCDOは挑戦してほしい。人間的な変革に、時間をかけて取り組むのが、CDOの大事なミッションだ」(Fred Santarpia氏)
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