セプテーニでデジタル広告クリエイティブの制作に携わりながら、企業のブランドアイデンティティの共創に取り組むグループ会社「サインコサイン」を立ち上げた加来幸樹氏。異色のキャリアを持つ同氏から、デジタルクリエイティブとブランドアイデンティティを発想する上で大事な観点を探った。
※本記事は、2020年4月25日刊行の定期誌『MarkeZine』52号に掲載したものです。
感覚的なアウトプットを言語化して評価

株式会社サインコサイン CEO/CO-CREATOR 加来幸樹氏
1983年福岡県生まれ。九州大学芸術工学部卒業。2006年にセプテーニに新卒入社し、デジタルマーケティングのクリエイティブ領域を中心に様々な顧客の課題解決を支援した後、2018年にサインコサインを設立。「自分の言葉で語るとき、人はいい声で話す。」を信念に掲げ、多様な「関係人間」たちとともに、覚悟の象徴となる言葉などの共創を通じて企業や個人の「覚悟」をデザインしている。
――今回は、セプテーニでネット広告のクリエイティブ開発に携わったのち、ブランドアイデンティティの共創を支援するサインコサインを設立した加来さんにお話をうかがいます。まず、セプテーニ時代にネット広告を作る上で大事にしていたことを教えてください。
セプテーニには2006年に入社し、主にダイレクトレスポンス系の広告主を相手に広告クリエイティブを制作したり、インタラクティブなキャンペーンを企画したり、Facebookページを運用したり、インフィード広告のクリエイティブ効果を高めるための研究をしたりと、様々な業務に従事してきました。
その中でも常に意識していたのは、感覚的なアウトプットを言語化して評価できるようにする仕組みを作るということです。レスポンスが高い広告クリエイティブを作るために、Facebookでエンゲージメントの高い投稿をするために、話題になるPR施策を企画するために、常にフレームワークの言語化を心がけていました。フレームワークがあることで、他のエージェンシーと差別化できますし、再現性の高い効果的なクリエイティブアウトプットが制作できると考えたからです。
――クリエイティブというとプランナーやクリエイティブディレクターなどによって属人的に作られがちですが、加来さんはどんな人でも一定以上のクオリティが出せることに注力したということですね。
そうですね。たとえば、インフィード広告のクリエイティブフォーマットもInstagram、Twitter、SmartNewsなどで視聴態度や掲載されているコンテンツが異なります。セプテーニにいた頃は、各プラットフォームが持つ特性をまとめ、クリエイティブ制作に関するフレームワークをそれぞれ用意していました。
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道上 飛翔(編集部)(ミチカミ ツバサ)
1991年生まれ。法政大学社会学部を2014年に卒業後、インターネット専業広告代理店へ入社し営業業務を行う。アドテクノロジーへの知的好奇心から読んでいたMarkeZineをきっかけに、2015年4月に翔泳社へ入社。7月よりMarkeZine編集部にジョインし、下っ端編集者として日々修業した結果、2020年4月より副...
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