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「プロジェクト譜」で見出す、マーケティングの勝ち筋

プロジェクトの見直しを迫られた今、取るべき行動は?管理ではなく「編集」の視点でコロナ危機を乗り切ろう


全体的な目標と部門間の目標の調整をわかりやすくする

 マーケターのみなさんは2019年度末に何がしかの目標を達成するための計画を描いたはずです。しかし、まったく予期し得なかった禍害によって、その計画は大きな見直しを迫られていることと思います。

 この見直しはマーケティング部内であれば、リードジェネレーション、イベントマーケティングチーム、リードナーチャリング、インサイドセールスなど、機能別・チーム毎に行われている所もあるでしょう。そして、全社的には、企画、製造、営業、広報といった部門ごとに行われています。

 各部、各所で見直しが行われているなか、自分だけの都合が反映された計画の見直しが行われていいはずがありません。全社的な目標に向かって、関連するチーム、部署との調整が必要です。プ譜にはこうした自分以外の組織との目標を調整する機能もあります。

書籍『紙1枚に書くだけでうまくいく プロジェクト進行の技術が身につく本』第4章-3 図版(一部改変)

 図のように、経営層には経営層のプランがあり、マーケティング部や営業部はそのプランの目標を実現するための一機能を担います。そして、マーケティング部ではマーケティング部の目標を実現するためのプ譜を持つという「入れ子構造」で表現することができます。

プ譜で他社の事例から「勝利条件」を見出す

 今回の記事では、想定外が当たり前のプロジェクトの進め方と、それを助けるためのツールとして「プ譜」の概要を紹介しました。まだしばらく先行きが読めない状況で必要なのは、既存の目標の再設定、もしくは、その目標がどうなっていたら成功と言えるかという「勝利条件」の再定義です。

 次回以降、海外の事例もふくめ、コロナウイルスの影響で、各社がどのような目標や勝利条件の変更を行い、どのような手段やツールを使用して、その目標を実現しようとしているのかを、プ譜を用いて解説していきます。

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この記事の著者

前田 考歩(マエダ タカホ)

「問いかけ・対話」と「構造化」でプロジェクト進行を支援する、平日早朝のみ開業の『プロジェクト・クリニック』を運営。プロジェクトを「管理」ではなく「編集」して進める方法として「プ譜」を考案。プ譜を使ったプロジェクトのコンサルティングや、企業及び小学生から大学生を対象に、プロジェクトを進めながら学んでいくPBL(Pro...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2020/05/26 17:16 https://markezine.jp/article/detail/33344

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