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不確実な時代を乗り越える「マーケティング戦略の大転換」― 突破口はゼロパーティデータとロイヤル顧客(AD)

生活者と共に変化できる企業には、強固なブランドパーパスがある 川添氏が説く急激なEC化を乗り越える術

EC伸長で生まれた課題にどう向き合うか

 また、仮にECが伸びたとしても、実際にはオペレーションや配送などのキャパシティーに限りがある。川添氏は、オペレーションの内容によるのは大前提としても、平時の130~150%程度が許容量の限度ではないかと話す。

 特にこのコロナ禍においては、店舗の休業や自粛要請によってリアル店舗での買い物が難しくなり、初めてECを試す人が多く見られた。いわば“EC初心者”が多かった点は、オペレーションに単なる利用増加以上の負荷をもたらしたようだ。

 「私の聞くところでは、『本当に決済されたのでしょうか』『クレジットカード情報を入力しても大丈夫ですか』といった問い合わせが寄せられている、という企業もありました。カスタマーサポートの業務が急増し、相応の負荷がかかっていると思われます」(川添氏)

 物流に関しても1日に出荷できる量は決まっているので、それを超えると配送が遅れてしまう。ECのすそ野の広がりと全体的な伸長は今後のビジネスに追い風だが、急激な変化によって浮かび上がった課題への対応も急務だろう。

ネット接客の取り組みにみる、非対面の可能性

 話題は2つ目のテーマ「非対面の可能性」に移された。距離を取らなければいけない状況に各社がどう対応しているか、加藤氏は対象者別に分類したマトリクス図を提示した。

  個人向けにこれまでオフラインで提供されていた接客やフィットネスなどは、バーチャルでの実施に。グループを対象とする飲み会や集まりについても、たとえばNetflixが離れた友達同士で作品を楽しめる機能をリリースするなど、各社がプランを提供し始めている。さらに展示会や卒業式といった大集団に対するイベントでも、バーチャル卒業式などが催されている。

 こうした動きについて川添氏は、特に小売業で着手されているオンライン接客に注目し、コロナ禍以前の取り組みも含め紹介。アパレル業界ではブログやSNS発信、コーディネートの提案といった形で積極的に行われていたほか、昨今はLINEやZoomといったオンラインプラットフォームを活かしたインタラクティブな接客が増えていると指摘した。

動画本編では、川添氏が注目しているIKEUCHI ORGANICの事例を解説。没入感がある、インタラクティブな接客を行うコツとは? ウェビナー動画視聴はこちらから!

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「平常時にどれだけチャレンジしていたか」が問われている

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この記事の著者

高島 知子(タカシマ トモコ)

 フリー編集者・ライター。主にビジネス系で活動(仕事をWEBにまとめています、詳細はこちらから)。関心領域は企業のコミュニケーション活動、個人の働き方など。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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MarkeZine(マーケジン)
2020/08/04 11:00 https://markezine.jp/article/detail/33828

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