帝国データバンクは、2020年度上半期(4月~9月)の飲食店事業者の倒産動向について集計・分析し、その結果を公開した。
飲食店事業者の倒産は392件発生。年度上半期では過去最多
2020年度上半期における飲食店事業者の倒産は392件発生し、半期としては2019年度下半期(409件)に次ぐ2番目、上半期としては過去最多となった。このままのペースで倒産が発生すると、2020年度も過去最多を更新する可能性があると同調査では述べられていた。
「酒場・ビヤホール」での倒産が98件と最多
業態別で内訳を見ると、居酒屋やビヤホールのほか、焼き鳥店、おでん店、もつ焼き店などを含む「酒場・ビヤホール」が98件と25.0%を占め、最多となった。次いで、ラーメン店・カレー店・焼き肉店・餃子店などを含む「中華・東洋料理店」の55件(14.0%)、レストラン・フランス料理店・イタリア料理店などを含む「西洋料理店」が54件(13.8%)、てんぷら店・うなぎ店・とんかつ店・沖縄料理店などを含む「日本料理店」の40件(10.2%)と続いた。
小規模倒産が8割をわずかに下回る
負債額別に見ると、2020年度上半期は「5000万円未満」の小規模な倒産が構成比79.6%(312件)となった。通年で見ると2015年度以降5年連続で「5000万円未満」が8割超となっているなか、2020年度上半期は8割をわずかに下回った。
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