トレンダーズは、同社のSNSトレンドとZ世代インサイトの研究機関「memedays(ミームデイズ)」において、「10代女性のSNS利用実態」を調査。以下、一部内容を紹介する。
10代のSNS投稿率、大人世代と約20ptもの差
週3回以上SNS投稿をしているユーザーの割合を調べたところ、Twitterでは10代が48.0%、20~40代が29.5%。Instagramでは10代が59.0%、20~40代が42.0%という結果に。それぞれ、世代間で20pt近い差が表れた。
「SNSで検索をしている」と回答したユーザーの割合は、Twitterでは10代が96.5%、20~40代が87.6%で8.9pt差に。Instagramでは10代が94.2%、20~40代が89.2%で5.0pt差という結果だった。これらの結果から、10代のほうが大人世代よりもSNSをアクティブに利用しており、投稿のハードルが低いことがうかがえる。
10代のSNS投稿のモチベーションが高まる要因は?
Twitterにおける10代の投稿モチベーションは、「趣味関連の情報をシェアしたい」(20~40代と比較して23.2pt差)、「自分の作った創作物(イラストや動画など)を広めたい」(同13.4pt差)、「思い出や日常を記録したい」(同12.0pt差)、「ニュースや記事のシェアをしたい」(同5.7pt差)、「商品やイベントなどトレンド情報をシェアしたい」(同5.5pt差)、「自分用に情報を記録したい」(同3.2pt差)、「コミュニケーションしたい」(同1.7pt差)、という結果に。自分の好きなものをアピールしたり、“推し”を応援したりする、“推し事”に関する投稿や、自らの創作を広めるための投稿に関して、他世代よりもモチベーションが高いことがわかる。
一方、Instagram投稿のモチベーションにおいては、「ニュースや記事のシェアをしたい」(20~40代と比較して13.9pt差)、「意見や想いを伝えたい」(同7.0pt差)、「コミュニケーションしたい」(同5.3pt差)、「自分の近況を伝えたい」(同0.5pt差)という結果に。「ニュースや記事のシェア」は、20~40代では6.4%とかなり低く、10代とは14.0ptもの差となった。Instagramでは従来、写真や動画がメインの投稿が多かったが、10代の間では、気になるニュースや好きなアイドルに関する記事をスクリーンショットで撮り、ストーリーズで共有する文化が広まっており、投稿モチベーションにもつながっているようだ。
SNS検索のモチベーションは「自分と似た人、興味のある人と出会いたい」がトップ
10代にTwitter検索のモチベーションを聞いてみると、「自分と似た人、興味のある人と出会いたい」(20~40代と比較して23.8pt差)、「インスピレーションが湧くものに出会いたい」(同9.3pt差)、「おもしろいものに出会いたい」(同8.0pt差)、「フォロワー/フォローを増やしたい」(同2.9pt差)、「暇つぶしがしたい」(同2.2pt差)、「ニュースやアイテムへの世の中の反応を知りたい」(同1.3pt差)、「ニュースやアイテムの詳細を知りたい」(同1.3pt差)、という結果に。コミュニケーションのための検索については、20pt以上の差が付き、Twitterを使う目的が他世代と大きく異なっていた。また、アイデアや感性を刺激するために検索するという行動も、10代ならではの特徴といえそうだ。
10代におけるInstagram検索のモチベーションは、「暇つぶし」(20~40代と比較して7.5pt差)、「自分と似た人、興味のある人と出会いたい」(同3.1pt差)、「SNSの投稿ネタを探したい」(同1.6pt差)、「ニュースやアイテムの詳細を知りたい」(同0.4pt差)という結果に。特に明確な目的はなくとも、時間があればInstagramで検索を行っている日常が浮き彫りとなった。Z世代のインサイトを把握するためには、世代間の違いを捉えることが重要といえそうだ。
【調査概要】
調査主体:トレンダーズ
調査名:「10代女性のSNS利用実態」に関する調査
調査対象:15~49歳 女性400名(年代別均等割り付け)
調査日:2020年9月18~23日
調査方法:ネット調査
※10代と20~40代の比較分析で使用している回答数値(%)は、回答比率にあわせたウェイトバック後の数値
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