クロス・マーケティングは、「消費動向に関する定点調査(2020年10月度)」を実施。以下、一部内容を紹介する。
【消費動向の推移】新たな生活様式に順応する生活者
外出をともなう消費項目「外食・旅行・タクシー・高速道路・ガソリン・ショッピング/レジャー関連施設」は、昨年同期と比較するとDI値(景気動向指数)が大きく落ち込んではいるものの、前回調査(5月)との比較では回復傾向に。生活者が新たな生活様式に順応しつつある様子がうかがえる。一方、「衣類/アクセサリー・化粧品」の項目では、前回調査に引き続きDI値が低下しており、特に「化粧品」は調査開始以来最低値となった(図1)。
【生活実態の推移】給与所得や労働時間は回復傾向
「給与所得」は前回調査から10.3ポイント上昇、「労働時間」は前回調査から18.7ポイント上昇した。「自宅で過ごす時間」は前回調査より低下したが、例年と比べると大きく増加。コロナ禍で、在宅ワークなどを継続していることがうかがえる(図2)。
【景気の見通し】生活者の51%が「悪くなると思う」と回答
今後1年間の景気について、全体で51%が「悪くなると思う」と回答。「変わらないと思う」という回答は、前回調査と比較して18ポイント増加した。一方、景気が「変わらない・悪くなると思う」と回答した生活者に、何年後に景気が良くなると思うかを尋ねたところ、「わからない」が72%で最多に。次いで「2年後~5年未満」が15%、「5年後~10年未満」は前回同様9%となった。景気回復は、まだまだ時間がかかりそうだ(図3)。
【調査概要】
調査主体:クロス・マーケティング
調査手法:ネットリサーチ
調査地域:全国47都道府県
調査対象:20~69歳の男女
調査期間:2020年10月23~25日
有効回答数:1,200サンプル
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