ネオマーケティングは、「生活者目線で見たD2C実態調査」の結果を発表。以下、一部内容を紹介する。
商品が欲しくなるきっかけはメルマガやメーカーのHPが36.5%
メーカー・ブランド直販サイトを利用したことがある生活者に、商品が欲しいと思うきっかけを聞いたところ、全体では、「ショッピングサイト(Amazon、楽天、Lohaco など)を見て」が68.6%に。次いで「メルマガやメーカーのHPを見て」(36.5%)、「比較サイト/口コミサイト(価格.com、@コスメ など)を見て」(34.6%)、「友人・知人・家族の口コミを聞いて」(32.9%)という結果だった。近年、商品購入のきっかけとして口コミの影響は少なくないが、メルマガやHPなどの公式情報もきっかけづくりに大きく貢献しているといえる。
年代別に見ると、「SNS(Facebook、Twitter、Instagramなど)の具体的な商品紹介を見て」が20代以下では65.0%と最も高かった。一方、同項目は年代が上がるにつれて低くなる傾向にあり、20代以下と60代以上では55.5ptの差に。ターゲットの年代によってアプローチを変えることで、より大きな効果が期待できそうだ。
メーカー直販サイトで生活者が不満に思っていることとは?
メーカー直販サイトでオンラインショッピングをしていて不満に思った点を聞いたところ、「送料が高い」(53.0%)、「サイズ感がわからない」(48.9%)、「手触り、香り、色味、などがわからない」(39.4%)が上位となった。
メーカー直販のオンラインショッピングで望むこと・改善点してほしい点については、「サポート体制を充実させてほしい」「サイトの利便性に改善してほしい」といった声が多く見受けられた。
生活者はブランドの提案するライフスタイルが自分にマッチするかを重視
これまでに経験した購買行動として、あてはまるものを聞いたところ、「商品自体の質は微妙だがそのブランドが好きで商品を購入したことがある」が19.3%と最も高く、次いで「ブランドが発信するコンテンツに興味をもったことで、商品を購入したことがある」は17.7%に。消費者は、「このブランドの提案するライフスタイルが自分とフィットしているか」「ストーリーやその語り口は自分のセンスとマッチするか」といった点を意識しているようだ。
オンライン購入で直販サイトを選ぶ理由は?
ファンであるブランドの商品をオンラインで購入する際の行動について聞いたところ、「大体直販を選ぶ」(20.2%)、「その他サイトと値段に差がないのであれば直販を選ぶ」(35.7%)が上位に。
「大体直販を選ぶ」「その他サイトと値段に差がないのであれば直販を選ぶ」と回答した生活者に理由を聞いたところ、アフターサービスについて期待する意見が多数見受けられた。そのほか、直販特有の梱包やサンプル特典などに期待する声、愛着のあるブランドを応援したいという声が挙がった。
【調査概要】
調査主体:ネオマーケティング
調査方法:ネオマーケティングが運営するアンケートサイト「アイリサーチ」のシステムを利用したWebアンケートによる
調査対象:アイリサーチ登録モニターのうち、以下に当てはまる全国の男女
1.これまでにメーカー直販の通販サイトで何らかの商品を購入したことがある生活者
2.半年に1回はオンラインショッピングをする生活者
有効回答数:1,000名
調査期間:2020年10月22~26日
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