adjust(アジャスト)は、同社が提供するモバイルアプリ向けマーケティングプラットフォーム「Adjust」のデータを基に、モバイルアプリのアドフラウドに関する調査を発表。以下、一部内容を紹介する。
不正なオーガニックインストールは全体の3分の2に
不正業者はペイドインストール(有料広告によるインストール)を偽装するだけでなく、ペイドインストールを隠ぺいするために、オーガニックトラフィック(自然流入のインストール)を偽装していることがわかった。「Adjust」が拒否した不正なインストール2億件のうち、オーガニックインストールは全体の3分の2に。ペイドインストールは3分の1を占めた。
アドフラウドが顕著だったカテゴリーは?
アドフラウドが顕著だったのは、ゲームカテゴリーで、2019年8月〜2020年8月の間に不正インストール率が世界的に172.95%増加。APAC(アジア太平洋地域)では214.86%、米国では310.29%、EMEA(ヨーロッパ、中東およびアフリカ)では181.20%増加していた。
最も多かった手口はフェイクユーザーやボット
アドフラウドで最も多かった手口は、フェイクユーザーやボットによるものだった。これは日本で発生するアドフラウドの60.7%を占めており、中国では65.6%、米国では68.7%、EMEAでは47%となっている。
【調査概要】
調査主体:adjust
調査期間:2020年1〜8月
調査方法:「Adjust」アドフラウド防止機能で検出されたデータを基に分析
調査対象:日本、米国、LATAM、EMEA、中国、韓国および東南アジアなど、世界各国における約143億件のインストール
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