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リアル行動データから消費者行動の「今」を紐解く

【データで理解】プロ野球ファンの行動はコロナ禍でどう変わった?関東・関西で差も

コロナ禍のオフシーズンは、密を避けつつスポーツ&家族のための時間に

 コロナ禍において試合がないオフシーズンの過ごし方の特徴をみていきますと、関東、関西ともにテーマパークが「急上昇」の上位にきており、相対的にエンターテイメント好きの傾向が際立つ結果になりました。また、大きな買い物やお買い得なものを好む傾向にあるのも共通です。関東球団ファンにおいては子供関連の項目(ベビー服・子供服、玩具・子供向け雑貨)が特徴的でした。野球がない時間は家族サービスに当てているのかもしれません。また、運動の項目(武道館、プール)もランクインしていることから、見るだけでなく密を避けつつ身体を動かすことにも積極的となっているようです。一方関西球団のファンはスキー場が2位にランクインしていることが特徴的でした。

 また、家電量販店、大型家具店、ホームセンターなど、大きな店舗で家族や自分の趣味ために時間を過ごす傾向も見えてきました。

図7:オフシーズン(※1)分析
図7:オフシーズン(※1)分析

※1:公式戦の開催がない12月~2月が該当
※2:日常的に利用頻度が高い小売店業態を除く
※3:2019年と2020年のオフシーズンを比較した際の急上昇ランク

まとめ

 今回は、プロ野球のファン行動とその変化に焦点をあて、ファンのインサイトや地域特性、新しい行動様式への適用について分析しました。同じプロ野球のファンでも地域によってこれだけの行動や嗜好性の違いがあり、時代の流れとともに変化し続けていることがわかります。価値観が多様化・複雑化し、日々目まぐるしく状況が変わり続ける現代だからこそ、真のインサイトがにじみ出るリアル行動データを活用することで、消費者、ファン、店舗、地域を理解し、タイムリーに施策を展開していくことが可能になるでしょう。

コロナ禍で増えた行動、減った行動は? 年代別に読み解いた本連載の1本目はこちら!

【データ&ペルソナで理解】コロナ禍の消費者行動。高額消費の機会が減った20代、チャレンジ志向の60代

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この記事の著者

星 雄大(ホシ ユウタ)

株式会社unerry/BeaconBank事業部 カスタマーサクセス。金融系システムエンジニア、クリエイティブディレクター、CDP導入コンサル・セールス組織の立上げを経て、19年unerry参画。ブランド、商業施設、メーカー、イベントなど様々な業種・業態クライアントのD X推進を牽引。オンライン・オフラインのデータ...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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2021/04/09 08:00 https://markezine.jp/article/detail/34938

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