貧困や孤独は目に見えない 企業側の予想とは異なる生活者の悩み

インサイトを探る方法
マーケティングリサーチの手法には大きく定量調査と定性調査に分かれます。結果を数値で扱う定量調査は客観的で説得力があり、売り上げデータ、アクセスログ解析、アンケート調査分析などで広く使われています。ただ仮説を検証することはできますが、想定した質問しか送ることができないために、深く掘り下げていく必要がある価値観やインサイトを探るには、定性的なアプローチが有効です。定性調査は、先入観や思い込みを捨て、インサイトを探り、新たな視点や価値観を見つけて意識の構造や背景を描きだすのに役立ちます。アンケート調査の自由記述欄やSNSの書き込みの分析やインタビュー、行動観察やエスノグラフィーなど多くの調査法があります。また分析の方法としてもGTA(グラウンディッドセオリーアプローチ)など様々な手法が登場しています。また、SNSの投稿の分析(マイニング)などのITツールも多く開発されています。