サイバー・コミュニケーションズ(CCI)は、コロナ禍における「インターネット広告市場」の動向に関する調査を発表。一部内容を紹介する。
2020年上期/下期のネット広告費比較
2020年下期の市況は、上期比較で大きく改善した。2020年下期ネット広告予算は36.1%が増加したと回答。中でも9.8%は大きく増加したと答えた。
キャンペーン費が減少した広告は?
ソーシャル広告(30.3%)、運用型広告(36.0%)でキャンペーン費が増加した。予約型については36.2%が減少したと回答。
運用型ディスプレイ広告市場の概況
運用型ディスプレイ広告のキャンペーン費用は、2020年8月24日週に2019年12月1週と同水準に戻るが、2020年の平均CPMは48.23円(11月末時点)と、2019年の平均CPM 51.08円の水準には戻っていない。配信量も2020年下期は減少傾向だった。
グローバル/日本市場の予算配分の違い
キャンペーン費用の配分では、グローバルでは日本市場に比べ予約型の割合が少なく、その分ソーシャルの比重が大きかった。
業種別の出稿動向予測は、以下のとおり。
【調査概要】
調査名:「インターネット広告市場」の動向に関する調査
調査手法:メール配布によるアンケート調査
調査時期:2020年11月5~18日
対象者:広告主、広告会社、メディア、プラットフォーマー、アドテクノロジーベンダー(DSP、SSP、アドネットワーク、DMP、アドベリソリューションなど)、メディアレップなどインターネット広告市場に関係ある方を対象
回答数:592
回答数内訳:CCI調査(国内:300/海外:42)、Syno調査(国内:100/海外:150)
調査実施:サイバー・コミュニケーションズ、Syno
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