ゼータ・ブリッジは、2021年2月度のテレビCM放送回数に関する調査を発表。以下、一部内容を紹介する。
花粉対策のクリエイティブが目立つ
2021年2月度の商品別ランキングでは、「ニトリ」が1位がとなった。新生活に向けたクリエイティブのほか、花粉シーズンに向けて生活用品で花粉を対策するクリエイティブを展開していた。
花粉シーズンに向けた商品訴求のテレビCMは、10位の久光製薬「アレグラFX」と17位のエスエス製薬「アレジオン20」もランクイン。季節ならではのテレビCMが放送回数を増やしたと見られる。
またリクルートグループの出稿も目立っていた。2位のリクルートホールディングス「スーモ」、3位のリクルートホールディングス「スタディサプリ ENGLISH」、6位のIndeed Japan「Indeed」と3商品がランクインした。
1月度の68位から6位まで順位を上げた「Indeed」は、2020年12月より開催されたお笑い芸人4組による「Indeed CM オンエアバトル 2021」と連動したテレビCMを放送。SNSでの一般投票によりチャンピオンになったジャルジャル出演のテレビCMが3種類放送されたほか、企画に参加した、かまいたち・チョコレートプラネット・ニューヨークが出演したテレビCMもあわせて放送され、順位を伸ばした。
コロナ禍以降でイベント関連CMが初ランクイン
エリア別の放送回数ランキングで注目すべきは札幌9位のテレビ北海道「猫まみれ展MAX」だ。コロナ禍でイベント関連のCM出稿数は前年比47.1%と大幅に減少しランキングからも姿を消していた。このような中、美術館で開催されるイベントを告知する内容の「猫まみれ展MAX」は、コロナ禍以降でのイベント関連テレビCMとして全国的に初のランクインとなった。
「ニトリ」は、東京・大阪・名古屋・福岡・BSでも1位となった。
【調査概要】
調査主体:ゼータ・ブリッジ
調査期間:2021月2月1日~2月28日
対象:全国地上波25局、BS放送6局
調査方法:動画認識エンジンを活用したテレビCM自動認識システムにて取得した放送履歴情報を基に調査
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