5月18日、大日本印刷(以下、DNP)は、実店舗にセンシング機器(マイク&カメラ)を設置し、接客時の会話と来店客の行動のデータを取得して、生活者の潜在的な購買欲求(インサイト)を解析・可視化する「DNP店舗内CX解析サービス」のトライアルパッケージの提供を開始した。
本サービスはデータの解析結果を一覧表示するツール(ダッシュボード)で可視化し、顧客の潜在的な購買欲求を分析する情報として、利用企業にフィードバックする。
取得して解析したデータは、企業のマーケティング活動や商品・サービスの改善、店頭での販促施策の改善、店員の教育や接客スキルの平準化など、企業のCX向上に活用することが可能。
想定価格はいずれも税込みで、マイクによる接客会話データの取得・解析(トライアルパッケージ)は300万円から、カメラによる行動データの取得・解析は500万円から。
DNPは、同サービスを流通・小売企業やメーカー各社に提供するとともに、店舗や接客条件の違い等も加味して、マーケティングに必要なデータの取得・解析の精度を向上させていく。また、トライアルを経て、2022年には本サービスとしての提供を開始し、2023年度までに関連サービスも含めて約20億円の売上を目指す。
※マイクとカメラで取得する情報は、顧客個人を特定できないよう統計化した上で、企業のマーケティング活動のみに活用される。
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