SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

直近開催のイベントはこちら!

MarkeZine Day 2025 Retail

レスポンスの魔術師が指南!今から使える“売れる”ネット広告実践ガイド

【売れるネット広告】レスポンスを“確実”に上げ続けるために必ず必要なものとは


“最適化”とはマイナーチェンジをしていくこと

 自動車の世界では「フルモデルチェンジ」とか「マイナーチェンジ」という言葉がある。車の部分的なモデルチェンジのことをマイナーチェンジと呼び、デザインや性能・仕様が大きく変わることをフルモデルチェンジという。

 それでは、なぜ、自動車会社はマイナーチェンジを実施するのか?理由は簡単、「フルモデルチェンジ」を毎年するよりも、市場(消費者)の反応を見ながら少しずつ「マイナーチェンジ」をしていった方が、“圧倒的にリスクが少ない”からである。少しずつ改善をしていったら性能は確実に上がり、売り上げも極端に落ちることはない。よく考えてほしい。自動車に関わらず、“世の中のほとんどのもの”は「最適化」、つまりは少しずつの「マイナーチェンジ」により進化(効率化)されている。スポーツチームであれ、会社組織であれ、コンビニの陳列であれ、自動販売機の中身であれ、テレビ番組の編成であれ、女性の化粧であれ、ファッションであれ、水商売であれ、世の中のすべてのものが、少しずつ改善させていくという「マイナーチェンジ」を繰り返しながら、世の中のさまざまなニーズに応える進化を続けている。進化をとげるにはこの「マイナーチェンジ」は必要不可欠なのだ。

 しかし、世の中のあらゆるものが「マイナーチェンジ」で進化されているのに、未だに“広告業界”だけは、「フルモデルチェンジ」を繰り返している。「フルモデルチェンジ=すばらしい事」とされ、みんながみんな“新しさ”だけを追求している。キャンペーンが変わるたびに“新しいクリエイティブプランを”、キャンペーンが変わるたびに“新しいメディアプランを”と、常にすべての作業が「フルモデルチェンジ」されていっている。広告主が新しさを求め、代理店も新しさを提案したがるからである。

 ただし、レスポンスが全てであるインターネット広告では「フルモデルチェンジ」はご法度だ。絶対にやってはならない。フルモデルチェンジを毎回行うという事は、毎回全ての情報をリセットする事になる。つまりは毎回ノウハウを全て捨てる事になる。これでは十年経っても獲得効率の改善などはできない。一発勝負の連続にしかならない。このことを広告主と代理店の両社がしっかり理解しない限り、インターネット広告では永遠に成功できない。

 インターネット広告における「最適化」も、結局は「マイナーチェンジ」を継続的に行うことなのである。“効果測定システム”にてレスポンスデータをよく分析し、中期的な視点でクリエイティブプランやメディアプランを少しずつマイナーチェンジしていくこと、つまり少しずつ改善していく事が「レスポンス最適化(DRO)」であり、あなたのインターネット広告キャンペーンの獲得効率を劇的に改善させるために一番“確実”および“堅実”な方法なのである。

次のページ
効果測定システムなしに“最適化”はできない

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • note
レスポンスの魔術師が指南!今から使える“売れる”ネット広告実践ガイド連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

加藤 公一レオ(カトウコウイチレオ)

株式会社 売れるネット広告社 代表取締役社長

1975年ブラジル・サンパウロ生まれ、アメリカ・ロサンゼルス育ち。西南学院大学経済学部卒業後、三菱商事株式会社に入社。その後、Euro RSCG Tokyo、株式会社アサツーディ・ケイ(ADK)にて、一貫してインターネットビジネスを軸としたダイレクトレスポンスマーケ...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2009/03/26 11:15 https://markezine.jp/article/detail/3654

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング