“体験”とセットで商品を展示
――なぜb8taに出品されようと思ったのでしょうか?
佐々並:理由は大きく3つあります。まず今回出品する商品もですが、そもそも我々ファンテックLab&BizとしてN=1起点のサービス開発を行うのが今回初めてだったので、この取り組み自体もPRしたいと考えていました。花王としては何度かb8taさんに出品したことがあるのですが、b8taは情報感度の高い方たちが集まる場所だと感じており、PRの場として適していると考えたのです。
2つ目は、b8taさんに出品される企業さんへの興味です。b8taにはベンチャー企業を含めて新しいことにチャレンジされている企業が集まっているので、そういった企業さんとオープンイノベーションでつながれないだろうか、と考えました。
そして3つ目は、体験型店舗ならではのデータが得られる点です。今回の出品は、へそごま除去パック『SPOT JELLY』と足用石けん『ARGINISTA』の本発売を見越したものですので、各商品へのお客様からのフィードバックが取れるという部分が非常に魅力的でした。
――では、実際にどのように出品されたのか教えてください。
佐々並:まず、エクスペリエンスルームを活用させていただいて、ファンテックLab&Bizのキーカラーであるアポロオレンジを全面に出したコーナーを作らせていただきました。展示スペースには2つの商品だけでなく、ファンテックLab&Bizについての説明パネルも掲出しました。
佐々並:また展示スペースは、商品の“体験”ができる設計にしました。たとえばへそごま除去パック『SPOT JELLY』のスペースには「おへその模型」や「へそ占い」ができるパネルを置いたり。足用石けん『ARGINISTA』の展示スペースには、“足の臭いをかぐと気絶してしまう”犬のロボット「はなちゃん」を置いたりと、楽しく商品を体験できるコンテンツを用意しました。
2種類のカメラとスタッフによる接客で定量・定性データを得る
――b8taへ出品された理由に「他の出品企業への興味」も挙げられていましたが、こちらに関してはどのような取り組みを?
佐々並:商品だけでなく、ファンテックLab&Biz自体の説明パネルを展示したのもそのひとつですが、出品期間中にb8taさんから「興味を持ってくれた方が連絡できるように名刺を置いたらどうか?」と提案してくださって。出品期間の途中からではあるのですが、「一緒に取り組みをしませんか?」というメッセージとあわせて名刺を置くようにしました。
――出品された3つ目の理由である「データの取得」に関してはいかがですか?
佐々並:今回b8taさんでは商品の販売はしていないので、展示スペースに来てくださった方の人数や属性という定量データと、b8taの店員さんがお客様へヒアリングして戻してくださる商品へのフィードバックという定性データを取っていました。
羽田:b8taの店舗内には、2種類のカメラがついています。来店客の性別・年齢層をAIで判別するというもの、もう一つは来店客が店内をどのように回遊したのかをトラッキングするというものです。これにより、営業時間内に対象区画を通り過ぎた人や、区画の前に5秒以上立ち止まった人の数を取得しているのです。
またスタッフのトレーニングにもかなり力を入れているので、接客のレベルには自信を持っています。新商品を受け入れる際には、出品企業様から事前に情報をしっかりと共有いただきますし、「お客様のインサイトを探るためには、どういうふうに質問をすべきだろうか?」という点も日々、スタッフで議論しているところです。
花王さんとは週次でミーティングも行っていたので、「では次はこういうことを聞いてみましょうか」とご相談させていただきながら進めていくことができました。
