ロイヤル顧客を育てるライオンのEC戦略
対してライオンの通販部門で販売している「腸まで届ける ナイスリムエッセンス ラクトフェリン」は、ECモールではなく自社ECを活用することで濃密なコミュニケーションを展開し、ロイヤル顧客を育てる戦略をとっている。
「新規の顧客獲得に向け、非常にニーズの高い脂肪対策品として入り口を設計しています。その後、購入いただいた後に健康価値へ変換するというようなストーリーでプロモーションを行っています」とウェルネスダイレクト事業本部事業推進部の鈴木氏は語った。さらに同氏は、継続率を高めLTVを向上させるためのデジタル展開について話を続けた。

「一連のストーリーが必要なため、ECモールへの出店には非常に消極的です。理由は顧客のリストが取れない点が挙げられます。そのためお客様は主要デジタルメディアの広告を活用して新規獲得を目指すところがメインになっています」(鈴木氏)
今後は脂肪対策ラインナップを増やしながら、既存リストを活用して、商材内への回遊を強化していくという。