グリー子会社のGlossomはスマートフォンユーザーの情報収集動向を時系列に分析する「スマートフォンでの情報収集に関する定点調査」を実施。その結果を発表した。
なお同調査は、SNSやサーチエンジン、メディア、動画サービスの利用率や利用時間を性年代情報と掛け合わせることで、現状の動向やスマートフォンユーザーの意識の変化をとらえることを目的とし、2019年より実施されている。
Instagramの利用時間、54.7%増
情報収集におけるスマートフォンの1日の平均利用時間は「126.6分」(2020年)から「136.3分」(2021年)と7.6%増加した。
利用サービスをSNS、サーチエンジン、メディアで分類し、利用実態を調査したところ利用率ではメディアが79.6%と最も高く、他のサービスと比較して利用時間は短いものの約8割のユーザーがメディアを利用している。
利用時間においては昨年から引き続きSNSが増加傾向で「67.1分」(2020年)から「77.8分」(2021年)と2020年から15.9%増加し、3分類の中でも最も長かった。
SNSの中でも、特に今年度はInstagramが利用時間増をけん引し、1日の平均利用時間は「21.6分」(2020年)から「33.5分」(2021年)と54.7%増加した。また利用率は43.8%(2020年)から50.2%(2021年)に6.4ポイント増加し、半数以上のユーザーがInstagramを利用している。
YouTube利用時間増加を維持、TikTok若年層の利用時間減少
SNSの総利用時間は全年代で増加傾向にある。2020年度は10代女性の利用時間の伸びが大きかったが、今年度は20代に世代が変わり、一人当たりの利用時間が10代を超えた。
SNSの利用率に関しても20代の男女ともに2019年の調査以来最も上昇、90.3%と全年代の中で最も高かった。
各SNSの利用時間ではYouTubeは2020年から引き続き増加傾向を維持、TikTokではけん引していた10~30代の利用時間が減少し、若年層離れの傾向がみられた。
利用率について、YouTubeは2020年から引き続き上昇傾向、特に10から30代の利用率が上昇している。また、Instagramは全年代で利用率が上昇した。
以下、各種SNS等の利用時間と利用率の推移(サービス五十音順)。
【調査概要】
対象:日本全国に在住のスマートフォンを所有する10代~70代の男女
回答者数:2021年:1,442名、2020年:1,442名、2019年:2,060名
調査方法:インターネットによるアンケート調査
調査時期
2021年調査:2021年5月26日(水)~5月28日(金)
2020年調査:2020年6月11日(木)~6月13日(土)
2019年調査:2019年5月31日(金)~6月3日(月)
標本構成:男性:721名、女性:721名(10代から70代まで各103人)
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