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MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

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MarkeZine Day 2025 Retail

データで読み解く

Clubhouseユーザーはどんな人?価値観・消費行動の特徴を探る

新しいもの好きで、先進性の高いものを積極的に取り入れる

 次に、Clubhouse利用者の消費行動について分析していく。

 まずはメーカー・ブランドの嗜好性だが、服については男性でGU、adidas、UNITED ARROWS、WEGO、THE NORTH FACE、女性でZARA、WEGO、SPINNS、CHANEL、COACHなどのブランドを好む人が多く、若々しくトレンド感のあるファッションスタイルなのが目に付く。バッグや靴については男性でTHE NORTH FACE、GUCCI、adidas、女性でCHANEL、MICHAE LKORSを好む傾向が見られた。

 その他のカテゴリーでは、自動車メーカーでBMW、アウディといった輸入車ブランド、家電メーカーでアップルを好む人が多い。また、所有する家電製品を見ると、4Kテレビ、ロボット掃除機、Bluetoothスピーカー、Nintendo Switch、電動歯ブラシの所有率が高いのが特徴的である。価値観の章で、先進性の高いものや海外製品への憧れについて触れたが、実際の消費行動においてもそれらの傾向が強く反映されていると言えよう。

Clubhouseユーザーをターゲットにする上で有効な施策とは

 では、このようなClubhouseユーザーをターゲットに商品・サービスをアピールする場合に、どのような形で訴求していくのがよいのだろうか。

 Clubhouseユーザーのメディア接触の傾向を見ると、オンライン・オフライン問わず、幅広いメディアに接触しているが、特にWebからの情報に高い信頼を置いている様子である(図表4)。

図表4 Clubhouseユーザーのメディア接触(タップで画像拡大)
図表4 Clubhouseユーザーのメディア接触(タップで画像拡大)

 具体的には、モバイル/インターネットのバナー広告や動画広告、TwitterなどのミニブログやSNSなどの接触率が全体と比べて高い傾向にある。

 SNSについては、特にInstagramやFacebookの利用率が全体平均と比べて高く、SNSへの投稿頻度やフォロワー数も全体平均を上回っている。

 一方、既存メディアについては、朝日新聞デジタル、日経電子版といった一部の電子版新聞が全体平均よりやや高い程度である。

 上記を踏まえると、Clubhouseユーザーに対しては通常のプロモーション戦略以上に、Web広告(バナー広告・動画広告)やSNS展開を重視したアプローチが望ましいと考えられる。

 彼らの価値観を踏まえると、先進性の高い商品・サービスについては積極的に関心を持つ可能性が高く、さらに気に入ったものについてはインフルエンサーとして発信してくれることも考えられるため、新商品・サービスのターゲットとしては非常に有望なのではないか。

【調査概要】

調査主体:株式会社マクロミル
調査方法:インターネット調査
調査タイトル:ブランドデータバンク第32期調査「ブランドに関するアンケート」
調査対象:全国15~69歳の男女(マクロミルリサーチパネル)
割付方法:
10代:調査対象の出現比率に基づき、男女×年齢(15~19歳)で割付
20~60代:平成27年国勢調査による、性別×年代(10歳刻み)の人口動態割付
総サンプル数:n=33,133
調査期間:2021年1月15日~2021年2月6日

【追跡調査概要】

調査主体:株式会社マクロミル
調査方法:インターネット調査
調査タイトル:SNS利用に関するアンケート
調査対象:全国15~59歳の男女(マクロミルリサーチパネル)
割付方法:
10代:調査対象の出現比率に基づき、男女×年齢(15~19歳)で割付
20~50代:平成27年国勢調査による、性別×年代(10歳刻み)の人口動態割付
総サンプル数:n=20,873
調査期間:2021年6月8日~2021年6月14日・本文の数値は四捨五入した整数で表記しています。
 

・百分率表示は四捨五入の丸め計算を行っており、合計が100%とならない場合があります。

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この記事の著者

マクロミル(マクロミル)

高品質・スピーディな市場調査を提供する、マーケティングリサーチのリーディングカンパニー。生活者のインサイト把握やデジタルマーケティング施策の広告効果測定など、マーケティング課題解決に向け最適なソリューションを提供。世界21カ国、50の拠点を展開し、唯一無二のグローバル・デジタル・リサーチ・カンパニーを目指す。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2021/08/27 07:30 https://markezine.jp/article/detail/37065

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