フジテレビジョンとサイカは「テレビCMの効果」に関する共同研究を行った。
同研究では、サイカの保有する75社109ブランド249事例を統計処理した分析データを解析することで、テレビCMの広告効果に影響を及ぼす要素を可視化した。
同研究の結果、テレビCMの広告効果に影響を及ぼす要素として「波及効果」「残存効果」「ブランド蓄積効果」、そして「直接効果」を含めたコンバージョン(CV)獲得インパクトをあらわす「総合効果」が挙げられた。
具体的には、テレビCMの波及効果により、カスタマージャーニーにおける重要指標「指名検索数・店頭販売率」を押し上げる効果が高く、後方支援的役割をあわせもつことがわかった。また、残存効果により、テレビCM放送から購買までのリードタイムが長くても、テレビCMの高い訴求力がブランドを想起させ、購買に導くことが明らかになった。
さらにテレビCMのもつブランド蓄積効果によって、短期で獲得したCV数の+65~70%を長期で獲得できるなど、 長期にわたって生活者の購買行動をリードしていることが判明した。
加えてテレビCMの総合効果により、動画広告の約5倍のCV獲得を実現。ターゲティングによって効率的運用ができるネット広告と組み合わせることで、さらに効果的な展開が可能になることが示唆された。
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