Z世代のSNS広告の捉え方
最初に紹介するのは、生活現場で起きている変化に注目し、15年間で約1万人の消費者心理を分析してきた犬飼江梨子氏が消費者調査で得たデータを元に解説している連載「消費者調査からひもとく生活の変化」より。『Z世代にとってSNS広告は有力な情報源?Z世代が求めるSNS広告のあり方を考える』をピックアップしました。
デジタルマーケティングにおいて、広告は“嫌われるもの”とされることが多いですが、若年層を中心に100名以上にインタビューした結果を見ると、SNS広告は情報源のひとつとして捉えられていることがわかったそうです。記事では、SNS広告を見てどのような行動を取っているのか、どのような商品がSNS広告と相性が良いのかなどについても、調査結果から詳しく紐解いています。
若年女性のSNS検索スタイルを徹底解説
2本目は、若年層女性の情報の検索スタイルを詳しく解説した記事『「ググる」「タグる」の次は、〇〇る!?若年女性のSNS検索スタイルとは』。こちらの記事は、トレンダーズが今の時代に女性たちのココロをつかみ消費行動へつなげるポイントを解説する人気連載「新・女性のココロを動かすマーケティング術」で掲載された1本です。
若年層女性は、なぜInstagramを検索プラットフォームと捉えて、日々の情報収集に利用しているのか? 実際の利用状態や利用意図がデータで詳しく解説されています。
そして、記事の最後では「アカる」という新しい検索スタイルを紹介。「ググる」「タグる」から「アカる」へ。SNS上で自社の商品やブランドを届けるためにも、情報収集にまつわる消費者行動の実態はぜひ押さえておきたいテーマです。
ジェンダーニュートラルな価値観を持つ「Z世代のデート実態」
「デート実態」という切り口から、Z世代ならではの行動や価値観を解説した興味深い記事もありました。Z世代を研究するコミュニティ「イノベーションチーム dot」が独自のエスノグラフィを用いて調査した結果を共有している連載「dotグラフィで探る、Z世代のホンネ」の記事『対等な関係でいたいから会計は割り勘。ジェンダーニュートラルな価値観を持つ「Z世代のデート実態」』です。
エスノグラフィ調査とは、異なる文化や習慣を持つ人々の生活に入りこみ、観察やインタビューを用いて、それらを内側から理解する調査法のこと。調査では、被験者の1日をモニタリングし、Z世代の特徴と考えられる仮説を導き出した後、その仮説についてアンケート調査を実施し、“Z世代のホンネ”を探ります。
記事では、大学生2人が動画で記録したデートの様子から、お金・時間・SNSの3つに対する価値観について、仮説を立てて検証した結果を紹介しています。調査概要自体が興味深く、Z世代のリアルな実態をおもしろく読むことができます。
ABEMA、Schick、MERYの戦略に学ぶ
続いて紹介するのは、MarkeZine主催のイベントで繰り広げられた、ABEMA、Schick、MERYの3社によるパネルディスカッションをレポートしたこちらの記事『なぜ支持される?ABEMA、Schick、MERYの戦略からZ世代女子のインサイトに迫る』。
2021年5月にコミュニティメディアを立ち上げたMERY、Z世代に刺さる番組を中心に次々とヒットを飛ばすABEMA、「毛について、話そう。」というインパクトのあるコピーで「#BodyHairPositive」キャンペーンを打ち出すSchick。Z世代女子のインサイトを捉え、マーケティング戦略を展開するこれら3社から語られた、彼女らの心を動かすコツを共有しています。
大学生は企業に何を求めている?アンケート結果を公開!
最後に紹介するのは、マンガでZ世代の価値観をわかりやすく解説したこちらの記事『大学生は企業に何を求めている?現役大学生へのアンケート結果を公開!【マンガで学ぶ:Z世代の価値観】』です。
社会課題の解決とビジネス成長を両立する「トレード・オン」な事業づくりに挑んでいる中堅お菓子メーカーの「みらい製菓」。本記事では、この取り組みの一環として実施された大学生と新規事業ワークショップについて、マンガで紹介しています。
現役大学生は、企業に何を求めているのか? また、Z世代にカテゴライズされる彼らは、社会課題に対する感度が本当に高いのか?
ワークショップを通して得られた発見に加え、現役大学生を対象に実施されたアンケート結果も公開し、Z世代の価値観を解説しています。マンガでサクッと読めるので、一息入れるタイミングでぜひご覧ください。