エスノグラフィ×アンケートで「Z世代独自の価値観」を探る
本連載では、「Z世代」独自の行動・価値観を明らかにすべく、Z世代の1日をモニタリングする「dotグラフィ」を実施。そこから得た仮説を、アンケートや「Z世代会議」を通して検証していきます(詳しい調査方法については、連載第1回をご覧ください)。
今回のテーマは「Z世代のデート」。デートにまつわるお金、時間、SNSの感覚について、Z世代の価値観を探りました。
男女雇用機会均等法施行の10年後から始まるこの世代。SNSを使いこなすソーシャルネイティブであると同時に、性に対する平等な感覚もネイティブな世代かもしれません。そんなZ世代は、普段どのようなデートをしているのでしょうか?
まずは、Z世代が具体的にどのようなデートをしているのか。dot内カップルのデートを動画で撮影してきてもらい、調査しました。
Z世代2人のデートを動画で記録
今回、デートの様子を動画で記録してくれたのは大学4年生のdotメンバーカップルです。2人がデートに行ったのは9月13日。11時半ごろ集合して18時ごろ帰宅するまでの間、随所で撮影し、記録してもらいました。
2人のデートの流れは次のイラストの通りです。記録してもらった動画での様子や、2人への後日インタビューから見えてきたZ世代らしいと思われる価値観をピックアップし、「これはZ世代の特徴では?」と考えられる仮説をいくつか立てました。
2人のデートの様子から立てた仮説がこちらです。
【仮説】
(1)Z世代のデートでは割り勘が当たり前?
(2)Z世代はデートに特別感を求めていない?
(3)Z世代はデートの様子を相手にシェアされるのはハッピー! しかし、自分がシェアするのは躊躇している?
(1)がデートにおけるお金の価値観、(2)が時間の使い方の価値観、(3)がSNSに対する価値観を表す仮説です。
デートにおいて、Z世代にはどのような暗黙の了解が存在するのか。Z世代会議で検証します。