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江端浩人氏に学ぶ、マーケティングとテクノロジー改革の最前線

【緊急寄稿】那須サファリパークの事件は日本のDXリスキリングで回避できた


行政などの体制や民間の体制

 行政でもまったく動いていない訳ではなく、「デジタル化支援」の補助金などが多数存在する。しかしその活用実態は「顕在化する問題を改善するため」ではなく、目的がはっきりしないままツールを導入することを促進するケースが多いのが現状であろう。真に問題に対峙するためには、導入業者ではなく各企業が自分に合ったソリューションを理解し、検討することが大事なのであるが、ベースとなる知識やナレッジがないという問題にぶち当たるのである。

 筆者はこのような問題は行政ではなく民間の仕組みを使っても実施可能であると考える。たとえば「クラウドファンディング」がその一つの方法であろう。今回のケースでは「那須サファリパーク(や日本中のDX施策が必要な動物園など)に監視カメラを導入しよう」というクラウドファンディングを立ち上げて、賛同する人が参画してお金や知恵を出し合い導入することが可能であると考える。

 行政はむしろこのような経済行為を「寄付」と位置付けて、ふるさと納税と同じような減税メカニズムを作ることで間接的に関与するほうが良いのではないかと考えるのであるが如何であろう。

「マーケティング4P」のフレームワークを使ってあるべき那須サファリパークを考える。

 江端が考えたマーケティング4Pのフレームワーク(Problem“問題定義”、Prediction“理想の姿”、Process“解決の手順”、People“人に関する問題、敢えて人がすべきこと”)に合わせると以下のようなプロセスを踏んで改善が可能なのではないかと考える。

 内容に関しては「マーケティング視点のDX」、DXコンサルや公演に関しては江端浩人事務所エバーパークLLC 、DX リスキリングに関してはジッセン!DX(江端も監修しているDX教育プログラム)をご参照ください。

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この記事の著者

江端 浩人(エバタ ヒロト)

iU大学教授、江端浩人事務所 代表、MAIDX LLC代表、AlMONDO事業顧問

米ニューヨーク・マンハッタン生まれ。米スタンフォード大学経営大学院修了、経営学修士(MBA)取得。伊藤忠商事の宇宙・情報部門、ITベンチャーの創業を経て、日本コカ・コーラでマーケティングバイスプレジデント、日本マイクロソフト業務...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2022/01/17 13:01 https://markezine.jp/article/detail/38128

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