ANA Xとサイバーエージェントは、ANAグループの事業構造改革における非航空事業分野強化の一環として、デジタル広告配信事業に関する業務提携契約を締結した。
ANAグループは、ビジネスモデルを変革し、グループ全体の事業を見直すことで、感染症の再来にも耐え得る強靱な企業グループに生まれ変わることを目指している。2021年4月にグループ会社再編によって新たに始動したANA Xでは、日常生活でもマイルを貯め、利用できる世界をコンセプトに、デジタルプラットフォームビジネスの拡充を目指す。
一方サイバーエージェントでは、インターネット広告事業に加えて、小売りや医療、行政に向けたDX支援事業にも取り組んでいる。
同提携における重要テーマは以下のとおり。
1つ目は、独自の広告配信システムの開発だ。ANAグループの持つ航空利用データや、約3,700万人のANAマイレージクラブの会員データなどを基に独自の広告配信システムを開発。
また広告配信先には、一般的なインターネットメディアに加えてANAのWebサイトやアプリなどのデジタル顧客接点にも段階的に拡大し、新たなデジタル広告配信システムを共同開発。2022年秋に提供を開始予定だ。
2つ目が、デジタル広告配信事業を担うデジタル人材の育成だ。サイバーエージェントが持つデジタルマーケティングにおける知見および、プロダクト開発、データ基盤、AI技術といった様々なノウハウを提供し、ANA Xがデジタルプラットフォーム企業として成長するための組織能力と人材開発の強化に協働で取り組む。
【関連記事】
・CA、バーチャル店舗開発に特化した子会社、CyberMetaverse Productionsを設⽴
・CA子会社、コネクテッドテレビに特化した動画広告「インクリー」の提供を開始
・2021年の動画広告市場は4,195億円、昨年対比142%成長 2025年に1兆円規模へ【CA調査】
・タクシーアプリ「GO」、ANA / JALマイルと連携を開始
・JAL、JALUX、NRIデジタルが実証実験を開始 OMOによる購買体験の価値を検証