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PDCAを回す目的は顧客理解にあり マガシークとReproが実践するサイト改善のための4ステップ

組織単位でUI改善に取り組むための3つのポイント

 マガシークのUI改善プロジェクトについて、佐々木氏は「個ではなく組織としてPDCAを回す体制が敷かれている」と評価。組織単位で改善に取り組むコツとして、満生氏は3つのポイントを挙げる。

 第1のポイントは、全員の目標に「改善に3割を充てる」旨を盛り込むことだ。UI改善プロジェクトでは、売上の向上や工数の圧縮へとつながる改善に対し、業務時間の3割を充ててアプローチすることを各メンバーのミッションに設定しているという。

 第2のポイントは、サイト改善を職種横断型のプロジェクトとして推進することだ。改善項目はUIだけでなく、システムやSEOなど多岐にわたる。また施策単位においても、分析、デザイン、運用などの様々なフェーズが存在するため、1つの職種や部署で完結できることは少ない。だからこそ全ての職種をまたいで運用することが重要なのだと満生氏は強調する。

「職種横断型にするメリットとして、視点を増やせることも挙げられます。たとえばSEOの観点から追加したコンテンツがUIの観点では購入動線を阻害するなど、ある視点で見ると良い取り組みでも、他の視点では問題となる場合もあるのです。施策の良し悪しを多角的に判断する意味でも、様々な職種のメンバーを集めることは効果的だと考えています」(満生氏)

 最後のポイントは、改善プロジェクトを「全員自走型」にすることだ。「トップダウンではなく『自ら考え、試す』を基本方針とすることで、改善の手数を増やせる」と満生氏は語る。

「検証には多くのリソースが必要となります。自分の職種に近いプロジェクトや、インパクトが小さいプロジェクトから参画してもらうことで、自ら考え改善できるメンバーを増やすのが狙いです」(満生氏)

ツール提供×プロの伴走で売上最大化を目指す

 常に変化が求められるサイト運営において、検証と改善の繰り返しは不可欠だ。満生氏は次のようなメッセージを通じ、サイト改善およびサービスグロースを目指す担当者へエールを送る。

「一生懸命考えて試したのに効果が出ないこともありますが、ユーザーを理解する良い機会と捉えれば検証は無駄ではありません。そこから得られるユーザーインサイトはサイト運営を長く続けていく上で大きな財産となりますし、施策の精度向上にも役立つはずです」(満生氏)

 一方の佐々木氏は、クライアントのサイト改善に伴走するパートナーの立場から、ツールとプロの力を借りることの意義を強調。Reproが提供する「コンバージョン最大化サービス」では「ツールにプロがつく」というキャッチコピーの通り、同社独自のマーケティングツールとプロフェッショナルチームによる人的支援を掛け合わせ、クライアントサイトの収益最大化を目指している。

「今日ご紹介したマガシークさんとのお取り組みのように、施策の策定から効果検証のプロセスまで我々が伴走型でサポートすることが可能です。外部ツールの運用代行サービスとは違い、弊社ではツールの提供も運用も一括で請け負うので、費用や工数の削減にもつながります。『ツールを使いこなせない』『社内リソースが足りない』と悩む企業様は、ぜひ一度ご相談ください」(佐々木氏)

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この記事の著者

那波 りよ(ナナミ リヨ)

フリーライター。塾講師・実務翻訳家・広告代理店勤務を経てフリーランスに。 取材・インタビュー記事を中心に関西で活動中。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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MarkeZine(マーケジン)
2022/04/14 11:00 https://markezine.jp/article/detail/38642

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