SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

おすすめのイベント

おすすめの講座

おすすめのウェビナー

マーケティングは“経営ごと” に。業界キーパーソンへの独自取材、注目テーマやトレンドを解説する特集など、オリジナルの最新マーケティング情報を毎月お届け。

『MarkeZine』(雑誌)

第100号(2024年4月号)
特集「24社に聞く、経営構想におけるマーケティング」

MarkeZineプレミアム for チーム/チーム プラス 加入の方は、誌面がウェブでも読めます

イベントレポート

【アドビCEO×ナイキCEO対談も】多彩なゲストが登場したAdobe Summit基調講演レポート


 アドビは、3月16日、年次カンファレンス「Adobe Summit 2022」を開催した。オンライン配信になって3回目、今年のテーマは“高度かつ大規模なパーソナライズ”。基調講演では、CEOのShantanu Narayen氏が登場し、多彩なゲストと共にデジタルマーケティングの最前線について語った。

創業40周年、Adobeのテクノロジーで全世界にインパクトを

 基調講演は、AdobeでCEOを務めるShantanu Narayen氏からスタート。Narayen氏は冒頭、新型コロナウイルスの影響でデジタル経済が急ピッチで拡大していることに触れた。「リモートワーク、リモート学習、リモートエンターテインメントなど、リモート環境へのシフトが進み、消費者はオンラインショッピングの利便性をかつてないほどに享受している。この1年の間に、米国だけでECの規模は1兆ドルを上回った」とNarayen氏。

AdobeのCEO Shantanu Narayen氏
Adobe CEO Shantanu Narayen氏

 また、遠隔医療など物理的世界でしか行っていなかったこともデジタル上に拡大しつつあることから、「話題のメタバースは、物理的世界で人々が行うことと仮想世界で人々が行うことの境界が曖昧になったことを反映している」と述べ、これからの将来がどのようなものになっていくのかを、今再考する必要があると続けた。

 とはいえ、企業の目下の課題は、デジタル変革と顧客の変化への対応だ。世界中の企業がデジタル経済に内在する巨大なビジネスチャンスをいかにして掴むか模索しているが、Adobeがここで掲げるのが「make the digital economy personal」である。これは日本語にすると「デジタル経済をパーソナルに」というもの。パーソナルなデジタル経済についてNarayen氏は、「素晴らしい体験の中核には、エモーションがあり、感情的な繋がりがある。コンテンツはその実現において、重要な役割を果たす」と、マーケティングだけでなく、コンテンツの重要性も強調。加えて、「リアルタイムの体験」「あらゆる顧客接点、チャネルをまたぐシームレスなカスタマージャーニー」「ミリ秒単位でデータを処理して顧客の満足度を高める」など、「make the digital economy personal」における重要ポイントを挙げた。そして、「Adobe Experience Cloud」がそれを実現するものとなる。

 「Adobe Experience Cloudは、数十億のカスタマープロファイルを持ち、何兆ものトランザクションを活用してファーストタッチから購入に至るまで、すべての接点でパーソナライズされたカスタマージャーニーを実現する」(Narayen氏)

 クリエイティブ制作を支援するソフトウェア中心だったAdobeは、2009年に買収発表したOmnitureを通じてマーケティングの領域に進出した。今年創業40周年を迎えるにあたって、Narayen氏は「Adobeが10年以上前にデジタルマーケティングカテゴリを開拓したことを誇りに思う」と述べ、「DTP、イメージング、デジタルドキュメント、動画、ゲーム、デジタルコマース、デジタルマーケティングとAdobeのテクノロジーは社会に影響を与えている」と述べた。

 Narayen氏は最後に、Adobeのミッション「デジタルエクスペリエンスで世界を変える」を紹介し、「Adobe for All」「Creativity for All」「Technology to Transform」の3つの柱がAdobeのパーパスの中核をなしていると説明した。

会員登録無料すると、続きをお読みいただけます

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

次のページ
2021年顧客数が300%成長 Adobe Experence Cloudが実現する「体験」価値

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket
  • note
イベントレポート連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

末岡 洋子(スエオカ ヨウコ)

フリーライター

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2022/03/31 14:16 https://markezine.jp/article/detail/38664

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング