ニールセンは、2022アニュアルマーケティングレポートを発表した。同レポートは2021年12月から2022年1月にかけて約2,000人の世界のマーケティング担当者を対象に実施。本記事では、結果の一部を紹介する。
マーケティング担当者の最大の目的は「ブランド認知」
まずマーケティング担当者が、最も優先すべきことを調査した結果、「ブランド認知」が挙げられた。
同調査では3分の2近く(64%)の回答者が、ペイドメディアとしてソーシャルメディアが最も効果的なチャネルであると回答。実際にTikTokとInstagramが支出を独占している。ソーシャルメディアへの支出は、世界全体で53%増加し、テレビとラジオへの支出の合計増加率を大幅に上回った。
全体的な測定の必要性が高まる
次にフルファネルのROI測定に対するマーケティング担当者の信頼度を調査した。結果、54%であることがわかった。さらにオンラインとモバイルのビデオを除くと、他のチャネルすべてのROIを測定することに対する自信は、グローバルで50%未満まで落ち込む結果となった。
また、世界のマーケティング担当者の約半数がポッドキャストへの支出を増やす意向を示しているが、その投資のROIを測定することに対する自信はわずか44%に留まった。
世界の36%の担当者はデータ活用に課題を感じている
世界の36%のマーケティング担当者は、「データアクセス」「アイデンティティ・レゾリューション」「データからの行動可能なインサイトの取得」が、極めて難しい、または非常に難しいと回答した。
加えてコネクテッドTV(CTV)の台頭により、従来のターゲティングソリューションに新たな課題をもたらしている。データからも、マーケティング担当者の51%が今後1年間にOTT(オーバー・ザ・トップ)やCTV支出の増額を計画していることが明らかになった。
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