ニールセン デジタルは、スマートフォン視聴率情報「ニールセン モバイル ネットビュー(Nielsen Mobile NetView)」のデータをもとに、Z世代に含まれる18歳から24歳と、65歳以上のシニア世代の日本におけるスマートフォン利用動向を発表した。
広がるシニア層のデジタル利用
従来型携帯電話からの転換で、スマートフォンの利用は65歳以上の消費者で増加している。したがってシニア世代とコミュニケーションを取る手段としても、デジタルメディアの重要性が高まってきている。
今回、Z世代とシニア世代の、アプリとブラウザの利用状況を調査した。結果、利用時間ではどちらの世代でもアプリの割合が高かったが、シニア世代はZ世代と比べると、ブラウザの利用時間シェアは2倍以上であった。
Z世代はエンターテイメントやSNS利用、シニアはニュース関連サービスを利用
次にカテゴリー別で総利用時間シェアを調査。結果、Z世代はスマートフォン利用時間の大半を「エンターテイメント」やSNSなどが含まれる「サーチ、ポータルとコミュニティ」に費やしていることがわかった。それぞれスマートフォン利用時間の43%、24%を占めていた。
一方で、シニア世代は異なる傾向が見られた。シニア世代も同様に「エンターテイメント」「サーチ、ポータルとコミュニティ」に時間が割かれていたが、それぞれ22%、19%となった。また、65歳以上は「ニュースと情報」に、スマートフォン利用者全体と比べると2倍以上の時間を費やしていることがわかった。
最後に、各世代でどのようなサービスが利用されているかを調査した。利用者数上位5位のサービスを年代別に見ると、「Google」「LINE」「YouTube」「Yahoo Japan」がどの年代でも上位に含まれていた。各年代が特徴的に利用しているサービスを見ると、Z世代では「Zenly」「Discord」「pixiv」などのサービスを利用する傾向がある一方で、シニア世代では、ニュース関連サービスが上位にランクインしていた。
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