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エンゲージメントの高いSNS投稿が来店誘引の鍵!セブン-イレブンが実践する“攻め”のデジタル戦略とは

投稿動画のエンゲージメントは平均値の約10倍!

MZ:SNSはどのように活用されたのでしょうか。

福島:SNSではプッシュ型のプロモーションをやめて、商品開発担当者の苦労話や商品を擬人化した動画などを投稿しました。こうしたアプローチはテレビCMだと難しいですよね。広く浅くフェアや商品の情報を伝えるのが限界です。一方でSNSやWebサイトは、より深く情報を知りたい人向けのツールと言えます。マスとデジタルそれぞれの特徴を踏まえた上で、施策の棲み分けを行っています。

MZ:フェアの反響はいかがでしたか。

福島:北海道・九州フェアとも販売は好調でした。SNS投稿への反応もかなり高く、両フェアのWeb動画は通常投稿の平均値を10倍以上も上回るエンゲージメント率でした。

北海道フェアのWeb動画より
北海道フェアのWeb動画より

アジアングルメフェアではTikTokに初挑戦

MZ:笠間さんのチームが担当されたという「アジアングルメフェア」についてもお聞かせください。

福島:北海道フェアと九州フェアはマス向けの企画だったのですが、アジアングルメフェアでは女性をターゲットにしました。そんな背景から、笠間をはじめ女性を中心としたチームに企画を100%任せたんです。

笠間:アジアングルメフェアではInstagramやTwitterのほかに、弊社として初めてTikTokを活用しました。具体的にはTikTokで流行している「アイドルグループのメンバー紹介」というフォーマットを活用し、商品紹介の動画を投稿。初めて使う媒体ということもあり「失敗できない」という緊張感がありました(笑)。

TikTokに投稿した商品紹介動画より
TikTokに投稿した商品紹介動画より

福島:Twitterは親近感やスピード感を重視する場、Facebookは少し詳しく説明する場、YouTubeは広告媒体、Instagramはきれいに見せる“映え”の世界と捉えて、各SNSを使い分けています。TikTokは止まらず流れで見るメディアなので、リズム感があって目が留まるクリエイティブを意識したのですが、この見せ方には新しいチャンスを感じましたね。

MZ:2022年2月には「ご当地有名店麺大集合フェア(以下、麺フェア)」を実施されたと伺っています。

福島:同じ「フェア」でも北海道・九州フェアと違うのは、販売エリアをいくつかに分けたことです。全国一律で販売するのではなく、エリアをいくつかに分け「このラーメンはこのエリアでしか買えない」という風に仕立てました。

 過去の実績から「ご当地メニューをご当地で販売すれば売れる」ということはわかっていたんです。しかしながら、ご当地メニューを違う土地で限定販売するのはなかなかない取り組みだったため、若干の不安がありました。

MZ:デジタル販促施策はどのように展開されたのですか。

福島: Webサイトではタイアップした店舗の店主様のインタビューを掲載しました。その動画をSNSにも投稿したところ、軒並み高いエンゲージメント率を記録。ターゲットとして設定していた男性層を中心に、販売も好調に推移しました。

麺フェアのサイトより。日本地図で全国の有名店を紹介
(左)麺フェアのサイトより。日本地図で全国の有名店を紹介
(右)麺フェアの全商品ラインナップ

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フェア体験者の月間来店回数が約5%増!スイーツ企画では声優コラボも

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この記事の著者

平田 順子(ヒラタ ジュンコ)

フリーランスのライター・編集者。大学生時代より雑誌連載をスタートし、音楽誌やカルチャー誌などで執筆。2000年に書籍『ナゴムの話』(太田出版刊)を上梓。音楽誌『FLOOR net』編集部勤務ののちWeb制作を学び、2005年よりWebデザイン・マーケティング誌『Web Designing』の編集を行う。2008年よ...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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2022/05/27 11:00 https://markezine.jp/article/detail/38827

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