「フォロワーを増やす」にはロジックがある
前回の記事では、レコメンドの仕組みを解説することで、バズ投稿が発生する流れを解き明かしました。アカウントの質と投稿の質を高めることでInstagram側に積極的にレコメンドしてもらうことができ、結果的に100万リーチ越えの投稿が生まれる、といった内容でしたね。
前回は解説しきれませんでしたが、実のところバズ投稿が生まれただけではInstagramのフォロワーは増えません。「バズ投稿が起こる仕組み」は理解したとしても、同じくらい重要な「フォロワーが増える仕組み」を正しく理解できていない方が多いのではないでしょうか。
- とりあえずバズればフォロワーが増えると思っている
- なぜフォロワーが増えていないのか、ロジックで説明ができない
- そもそも社内に知見者がおらず、考えたこともなかった
そんな方に向けて今回は「フォロワーが増える仕組み」を解説していきます。
投稿がバズってもフォロワーが増えない2つの壁
新規ユーザーへのリーチを獲得した後は以下の2つの壁を乗り越える必要があります。
- 第1の壁:(投稿を見た後に)プロフィールに訪れてもらう壁
- 第2の壁:(プロフィールを見た後に)フォローしてもらう壁
これを計算式に表すと以下の通りになります。
当たり前の話ではありますが、この2つの壁を乗り越えられなかった投稿は、いくらバズったとしてもアカウントにフォロワーは増えません。
同じ100万リーチの投稿でも、1投稿で1,000フォロワー増えるアカウント(A)と、200フォロワーしか増えないアカウント(B)がありますが、両者にはどのような違いがあるのでしょうか。先ほどの計算式に数値を当てはめて見てみるとこのような違いがあります。
- A:100万リーチ×10%×1%=1000フォロワー増加
- B:100万リーチ×4%×0.5%=200フォロワー増加
Instagramを運用している方なら、いかに100万リーチ越えの投稿を作ることが大変か実感しているはずですが、同じバズ投稿でもその後の設計次第でフォロワー増加数に大きく差がつくのです。このことはぜひ忘れないでいただきたいと思います。
たった数%の差がアカウント運用においては命取りとなるぐらい、インパクトが大きい。それにもかかわらず、そもそもこの「プロフィールアクセス率」と「フォロワー転換率」を計測すらしてない企業アカウントをこれまで何度も見てきました。
もし自社のアカウントの「プロフィールアクセス率」と「フォロワー転換率」をデータとして計測できていないのであれば、今すぐ運用を見直すべきです。