Integral Ad Science(以下、IAS)は6月2日、「動画配信と広告に関する消費者意識調査」の結果を発表した。
同調査は日本の消費者500人以上を対象に、動画配信の視聴と広告付き動画に対する意識を調べたもの。近年、効果的な広告配信環境がテレビからインターネット動画配信に移りつつある中で、動画配信の利用状況や、視聴者の広告体験への認識、それらの改善方法について理解を深めるために実施した。
調査結果の概要は以下の通り。
- 消費者の10人中8人がインターネット経由で動画配信を視聴
- 消費者の71%がインターネット接続デバイスを使用してYouTubeの広告付き動画を視聴
- 消費者の74%が、従来のテレビよりも動画配信サービスの広告体験を好むことが判明
- 日本の消費者の54%は、広告をスキップできる選択肢が与えられていても広告をスキップしない
多くの人が以前よりも長時間家で過ごすようになった結果、インターネット経由での動画視聴が好まれるようになった。動画視聴デバイスとしては、スマートフォンが最も利用されている。広告付き動画配信サービスの中で最も人気があったのがYouTubeで、次いでTVerとなっている。
消費者の74%が従来のテレビよりも動画配信での広告を好むという結果については、広告がスキップ可能・短い・広告による視聴中断が少ないなど、従来のテレビCMよりも視聴者にとって優れた特徴があるためだと考えられる。
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