ニッチなキーワードから広告運用を始め、売上は51%増に!
次は、Kaedear(カエディア)の飯沢氏が登壇。横浜市に本社を置く同社は、バイクのアクセサリー用品を企画・製造する企業だ。創業した2019年からAmazonでの販売を行っている。
創業した2019年からAmazonでの販売を行っている同社の課題は、商品を出品してもなかなか認知が広がらないことだった。そこで「こんな商品があったらいいな」とAmazonで検索したユーザーに同社の商品を提案すべく、Amazon Adsの活用を開始した。まずAmazonで検索した際、ユーザーが検索結果の上部で商品を見つけてもらえるよう、「スポンサープロダクト広告」の活用に着手したそうだ。
「入札価格の低いニッチなキーワードから広告運用を行い、インプレッションを獲得していきました。そこで徐々に認知を広げていくことで効率的な広告を行うことができました」(飯沢氏)
販売が軌道に乗る商品が出てきても、同社は売上に応じた予算設定をし広告運用を継続。広告活用により商品の安定した認知獲得と販売促進を実現している。
Amazon Adsを活用した結果、Kaedearは2023年の売上が昨対比で51%増、2023年における商品詳細ページの総インプレッション数は昨対比で46%増となった。また活用のポイントとして飯沢氏は、キャンペーンごとの費用対効果は一つの指標であり、指標に惑わされず、広告全体で効果の最大化を図ることが重要だと話した。
「Amazonでの認知が高まったことで、ショールームやピットサービスなど新たな取り組みを開始できました。企業様とのお取引では、レンタルバイクの事業者様や大型チェーン店様との取引が増えてきています」(飯沢氏)
Amazonでの認知が広まり、小売店での取扱店舗数が10倍以上に
最後にメンズコスメブランド「NULL」を展開するG.Oホールディングスの澤田氏が登壇した。NULLは2013年より自社ECで販売を始め、その際に広告運用が成功したことから、社内全体で積極的な広告投資を行っている。2015年からはAmazonでの広告も開始。「メンズコスメ」など明確なニーズを持ったユーザーに露出するべく、新規フォーマットを含む全種類の広告を活用していった。
「スポンサーブランド広告での動画活用、スポンサーディスプレイ広告でのリターゲティングなど、新しいソリューションが提供されたらすぐに活用するようにしてきました。広告ローンチ当初ですと競合も少なく、CPCが安い傾向にありますし、成果が上がることが多いと感じています」(澤田氏)
また広告を運用するにあたり、「検索キーワードを集める」「利益にこだわる」といった目的を明確に設定し、各キャンペーンを管理。目的を設定し管理することで、他の商品へプロモーションを拡大させる際にも、広告運用担当者の技術によらず一定の成果をあげられる仕組みを整えられたという。
その結果、2023年度のAmazonにおけるストアの売上は昨対比で70%増に。セッション数は昨対比で90%増となった。さらに認知が広まったことにより、小売店での取扱店舗数が2017年と比較して10倍以上に拡大できたそうだ。
他のECモールでも積極的な広告運用を実施している同社だが、澤田氏はAmazon Adsの魅力について「キーワード数やキャンペーンの制限が少なく、多くのお客様に向けた細やかな設定をできる点」を挙げた。
「Amazon Adsはもちろん、オンライン・オフラインを問わずシェアを広げるべく、今後もあらゆる可能性を探っていきます」(澤田氏)