コンバージョンリフト5倍など高い成果を実現
では、実際のパフォーマンスはどうだったのか。三村氏は「効果検証ではブランドリフト調査とコンバージョンリフト調査を行った」と説明。その結果、ブランドリフト調査では広告想起、検討意向がともに約15%UP。コンバージョンリフト調査では、広告接触によってコンバージョンリフトが約5倍となった。この結果に対し、石井氏はこう振り返った。
「今回取り組みをしてよかったです。数値がよかったのはもちろんですが、クッキーレス時代に向けて、ミドルファネル以上への打ち手を増やしたかったので。加えて、運用型であるのも嬉しいポイントで、状況に合わせてチューニングできるのでとても助かります。こういう変数がリフトに寄与していそうなのでこういうセグメントを作っていった方がよい、というのが見えるのはありがたいです。うまくいけば、そのセグメントを動的にずっと使い続けられると思います」(石井氏)
今後はマルチビッグデータを活用した広告配信を
セッションの最後には、今後の展望について三村氏と石井氏が議論した。
三村氏は「クッキーレス時代に向けて、ヤフーのマルチビッグデータをさらに活用したい」と語った。これにより、ユーザーのインサイト分析やPDCAサイクルの高速化を支援したいという。
これに対し、石井氏は「サービス内外のデータから新しいインサイトなどが得られ、それがマーケティング施策の分析やプランニングにも使えるというのは、すごくよい」と評価。今後についても高い期待を寄せた。
「今後、複数の施策を同時に運用していくことが想定されるので、並行して管理、運用していくための開発などを期待したいです」(石井氏)
そして、三村氏は最後に、セッションの視聴者へメッセージを残し、締めくくった。
「今回リクルート様にコンバージョンリフトの最適化をご提案し、認知からサービスの本登録までをつなぐ施策を実現しました。リクルート様のように、ミドルファネル施策のKPIに悩む広告主様も多いと思いますので、参考にしていただけたらと思います。今後もヤフーは、データを活用したPDCAの支援を行い、中長期でのビジネスの最大化に貢献してまいります」(三村氏)
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2022年6月10日に行われた本カンファレンスでは、「DEEP FACT!」をテーマに掲げ、ヤフーのこれからのメディア戦略、ファクトドリブンで実現する、ヤフーでしかできないPDCAの事例などをご紹介しました。「クッキーレス時代へ向けたリクルート『Airペイ』のミドルファネル攻略」のアーカイブ動画、他セッションも含めたアーカイブ動画全編はそれぞれのリンクからご覧ください。