多くの運用者がコンテンツを感覚的に作成し、失敗する
第3回の記事で「結局最後はコンテンツの質で差がつく」と書きましたが、実際のところこのコンテンツ作成は非常に難易度が高いものです。
多くの運用者に「なぜそのタイトルにしたのか?」「なぜその構成にしたのか?」と質問しても、答えることができないことがほとんどでしょう。
Instagramのコンテンツ作成にもセオリーがあります。今回は、BtoB向けというニッチなジャンルでも2ヵ月で1万フォロワーを増やすことに成功した、SAKIYOMIの公式アカウントの事例を交えながら、そのセオリーを解説していきます。
かなり実践的な内容になっていますので、ぜひご自身が運営に携わるアカウントと見比べながら読んでみてください。
バズ投稿(保存率)=表紙(タップ率)×中身(視聴維持率)×トリガー(アクション率)
結論からいうと、バズ投稿は「タップ率」「視聴維持率」「アクション率」の3つの変数が高くなった時に成り立ちます。これは投稿を見たユーザーの行動フローを基に分解したものです。
まずユーザーは「表紙(1枚目)」を見てその投稿を見るかどうかを決めます。次に「中身」をざっと見ながら、さらに続きを読むのかどうかを決定。そして最後にその投稿をまた別の時に見返したければ保存というアクションをします。
この最後のステップ、保存までされた割合(=保存率)が2〜3%を超えると、Instagramのアルゴリズムによって基本的にレコメンドされて、一気にバズり始めるのです(詳しくは第2回を参照)。
当然ですが、3つのステップにおいてそれぞれの抑えるべきポイントがあります。それにもかかわらず、多くの運用者は「良い投稿を作ろう」としか考えないため、各ポイントを抑えることなく、結果的に感覚頼りで質にばらつきのある投稿を作成してしまいがちです。
次ページの解説から各ステップで抑えるべきポイントを学び、普段の投稿作成に反映してみてください。