ニールセンデジタル(以下、ニールセン)は、ニールセンデジタルコンテンツ視聴率(Nielsen Digital Content Ratings)のMonthly Totalレポートをもとに、飲食店予約サービスの利用状況を発表した。結果の概要は以下の通り。
- 飲食店予約サービスのトータルデジタルでの月間利用者数は、tabelog.comが最も多く1,850万人
- 利用者数上位3サービスすべてで、昨年より利用者数が増加
- 上位3サービスの年代別ターゲットGPRは、18~34歳で最も高く約432%
- 18~34歳は、tabelog.com、HOT PEPPER Gourmetともに、月平均11回利用
2022年6~7月の調査結果によると、PCとモバイルの重複を除いたトータルのデジタル利用者数が最も多かったのはtabelog.comで1,850万人が利用していた。また、HOT PEPPER Gourmetが811万人で続いた。平均利用回数では、tabelog.comとHOT PEPPER Gourmetがともに月平均10回で最も多くなった(図表1)。
また、6~7月平均利用者数の上位3サービスでは、すべてのサービスにおいて利用者数が昨年同月期と比べて増加し、HOT PEPPER Gourmetでは最も増加率が高く1.4倍になっていた(図表2)。
そして、上位3サービスを合計したターゲットGRP(TARP)を年代別に見ると、18~34歳で最も高く432%となった。次いで35~49歳で321%となった(図表3)。
最後に、TARPが最も高かった18~34歳の利用状況をサービス別に見ると、利用者数ではtabelog.comが最も多く525万人で、HOT PEPPER Gourmetが271万人で続いた。さらに、平均利用回数では2サービスが月平均11回で最も多くなった(図表4)。
同調査により、ウィズコロナの生活において経済活動が平時に戻りつつある中、外食への関心も高まっており、飲食店情報サービスの利用者数は大きく増加していることがわかった。一方で、今後の感染者数の動向など状況の変化によっては、外食への関心が変化する可能性も考えられる。飲食業界の関係者は、ターゲットの視聴者とコミュニケーションを取るためのサービスを検討する際に、各サービスの特徴や強みに加えて、最新のターゲットのサービス利用状況を把握し、それを基に意思決定をしていくことが重要となる。
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