SPC活用のコツはクリエイティブの高速PDCA
MZ:NewsPicksの大石さんは今回SPCを活用してみて、何か気づきや学びはありましたか。
大石:TikTokのターゲット含有率の高さには驚きました。元々個人的なイメージでNewsPicksのメインターゲットである20代から40代のビジネスパーソンのうち、TikTokでは比較的若い層へのアプローチとなると考えていました。しかし、実際には30代から40代の方にもリーチできていたんです。
MZ:今回非常に良い成果が出たSPCですが、SPCを活用する際に広告主や広告代理店が気を付けたいポイントがあれば教えてください。
稲垣:クリエイティブに関するPDCAを高速に回すことが、TikTok for Businessのアプリインストール広告を活用して広告効果を高めるために重要なポイントです。これまでの運用では、キャンペーン配下の広告セットごとに運用していただいていたため、キャンペーン全体での各クリエイティブ単位での効果判断などが難しかったという背景がありました。
しかし、SPCにおいてはアプリインストールやその後のアプリイベントの転換率、ROASなどの目標指標に対して、効果の高いクリエイティブが一律に評価、分析しやすくなっており、運用改善が実施しやすくなっています。
より効果の高い動画のストーリー設計や訴求内容、CTA(Call To Action)を把握し、TikTok for Businessにおけるクリエイティブの勝ちパターンをより迅速に把握できるのです。
iOSへの展開などポテンシャルに期待大
MZ:最後に今後の展望について聞かせてください。
大石: TikTok for Businessは、今後もポテンシャルが高い広告プラットフォームの一つとして考えています。今回のSPCの利用を通じて、TikTokは特にクリエイティブ供給が重要だと感じたので、今後はTikTokライクなクリエイティブ制作も含め社内体制を整えていきたいと思っています。
稲垣:SPCは、アプリマーケティングにおいてキーとなってくるソリューションであると考えています。今後もより多くの広告主様、広告代理店様にご活用いただく中で、フィードバックなどをいただきながら製品開発に活かしてまいります。現在はアプリインストール目的のキャンペーンにおいて、Android配信でのみ利用可能となっている状況ですので、今後はiOS配信やその他コンバージョン目的のキャンペーンへの対応も見据えております。
また、本機能についてはアプリ広告主様、広告代理店様に対してローワーファネルへの最適化を対象としたソリューションとなっておりますが、今後はアッパーファネル向けのプロダクトと組み合わせてご利用いただくようなアプリマーケティングに対する統合ソリューションを確立していければと考えています。
楊:これまで別々で提供していた3つの自動化機能を統合したことで、我々のアプリマーケティングのソリューションは自動化と効率化の観点で大きく前進したと考えています。今後も様々な業界のアプリ広告主様、広告代理店様に対して満足いただけるような広告ソリューションをご提供できるよう、NewsPicks様のような早期から新機能を活用いただける広告主様からのフィードバックやご意見を参考にしながら、取り組んでいきたいです。
稲垣:弊社のセールスやクライアントソリューションのメンバーとも引き続き密に連携を図りながら、広告主様、代理店様に対して最大の広告効果をお返しできるよう、TikTok for Businessとしてワンチームで取り組んでまいります。2023年においてはより業界に特化したソリューションの確立や、上述のクロスファネルにおける統合ソリューションのご提供をミッションとして、広告マーケットに向き合ってまいります。