「時短」「わかりやすさ」を軸に広告を展開
MarkeZine編集部(以下、MZ):最初にNewsPicksが展開するサービスと主なターゲットについて教えてください。
大石:NewsPicksは、20代~40代のビジネスパーソンをメインターゲットに据えたソーシャル経済メディアを運営しています。また、近年では大学生向けの「NewsPicks for Students」、子どものいる家族向けの「NewsPicks for Kids」、法人向けの「NewsPicks Premium 法人契約プラン」なども展開しているので、ターゲットは広がりつつあります。
私はその中でもNewsPicksアプリの新規ユーザー・会員獲得に向けて、デジタル広告を担当しています。
MZ:デジタル広告で新規獲得を行っているとのことですが、ターゲットに対してどのようなメッセージ訴求を行っているのでしょうか。
大石:直近のデジタル広告では「時短」「わかりやすさ」を訴求するクリエイティブを制作するようにしています。
NewsPicksユーザーの方々は、他のメディアのユーザーに比べて能動的に情報収集を行う傾向があります。その中には「効率良く情報を収集したい」「専門家のコメントで知識を深めたい」など、多角的なニーズが存在しているんです。
我々はそういったニーズに対応すべく、インフォグラフィックや動画など様々なフォーマットでニュースをわかりやすく、おもしろく発信しています。そのため広告でもその特徴が伝わるメッセージを意識しています。
NewsPicksがTikTok for Businessを活用した理由
MZ:今回TikTok for Businessをユーザー獲得に活用した背景について教えてください。
大石:TikTokは、ユーザーとコンテンツが多様化しており、NewsPicksとの親和性の高いユーザーが多く集まるプラットフォームになったと感じたためです。2020年にTikTok for Businessを活用したことはあるのですが、そのとき以上にTikTokのユーザーは大きく増加し、教育やビジネス関連のコンテンツも増えました。元々レコメンドシステムの精度を高く評価していたこともあり、新規ユーザー獲得最大化のタイミングでもう一度広告にチャレンジしてみようと考えました。
MZ:今回は新たに自動最適化機能であるSPCを導入したと聞いています。その理由を教えてください。
大石:我々は獲得系の広告をインハウスで運用しており、他のプラットフォームの自動最適化機能の利便性を理解していました。なので、TikTok for Businessの自動最適化機能も同様に、アドセットごとでクリエイティブや機能を細かく検証をする必要がなく、以前よりも少ない工数で簡単に入稿できると伺い、ぜひ試してみたいと思いました。
また、先ほどお伝えしたように、いちユーザーとしてもTikTokのレコメンドシステムの精度が非常に優れていると感じていたので、広告の自動最適化機能も優秀なのだろうという期待もありましたね。