スコープは、生活者の「出費とモノの所有に対する意識」についての調査結果を発表した。以下、一部内容を紹介する。
30%以上が「モノよりコト」を重視
まず、モノの所有に対する意識を調査した。すると「モノよりも経験や思い出が残っている状態」を理想とする人(32.0%)が最も高い結果となった。2番目には「数は少なくても高価なモノがある状態(27.7%)が続いた。「モノを持たない状態」を理想とする人は、全体の12.1%となった。
また、60代男女のスコアを見ると「モノよりも経験や思い出が残っている状態」を理想とする割合が4割を超えた。「モノを持たない状態」についても2割に迫るスコアとなっており、若年層と比較して10~20ポイント高い数値だった。
20代は幅広く出費意欲が高い結果に
続いて、出費に対する意識を調べた。結果、「自分自身の健康のため」の女性を除くすべての項目において、20代が最も積極的にお金を出したいと回答した人が多くなった。
さらに50代および60代にフォーカスすると、女性と比べ男性の「モノではなく、思い出に残ること」への出費意欲の急上昇が見られた。
【調査概要】
調査方法:Web調査
調査対象者:アスマークが運営するモニターサイト「D style web」の登録会員である全国20歳~69歳の男女
サンプル数:合計1,000サンプル
調査期間:2022年10月7日(金)~11日(火)
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