女性トレンド総合研究所は1月10日発刊の「HERSTORY REVIEW2月号」にて、2023年女性のお買い物意欲の意識調査結果を発表した。
今よりお金を使いたい項目の過半数が「旅行・外出」
「2023年に「今よりもお金を使いたい」と思うものはありますか?」という質問に対しての回答は1位「旅行」が過半数、2位は「食」が44.4%と3位以降には「健康・運動」「美容」、「投資・貯金・保険」が約3割と続く結果となった。
コロナ禍でこれまで制限されていたことで旅行や外出に対する希望が大きく、2023年以降は需要回復の兆しが見られる。また、日々の生活に密着し、健康や生活の豊かさに直結する食も堅調な需要が見込める。
戦争や物価上昇などで先が不安な状況もあり、お金に関する学びやコミュニティを提供するサービスは今後さらに伸びると考えられる。
物価上昇から節約志向が強い「食」
次に「『食品・食事』を購入するうえで重要なポイントとなるのは何ですか?」という質問を行った。
食品購入の際に重要なポイントとしては、「価格が安く、節約ができる」が78.2%「栄養バランスが良い」が77.4%、「免疫力を意識した食材」が36.5%となった。昨今の物価上昇の影響で節約志向が非常に強くなっていることがわかる。
また、栄養バランスや免疫力といった健康を意識した回答も多く、日々の食に関しては評判や流行などは重視されないことも見て取れる。まとめ買いで割引や、栄養バランスが良いことで健康効果が期待できるなどの訴求が効果的と考えられる。
「今注目している・これから買いたいと思っている「食品・食事」関連商品・サービスがあれば具体的に教えてください」という質問に対しても、「オートミール」「大豆ミート」「ヤクルト1000」「野菜」などの健康を意識した食材や「ミールキット」「宅配サービス」「ネットスーパー」などの利便性がキーワードとして上がった。
また、宅配サービスは「オイシックス」や「らでぃっしゅぼーや」といった食品の安全性や環境配慮が高いサービスが注目されている。本来は安全面や栄養面、環境の影響などに配慮した食品を選びたいが、現実は物価高の影響もあり、安価な製品を購入するという点からコスパが重視されていることがわかる。
【調査概要】
期間:2022年12月3日〜2022年12月7日
方法:インターネット調査
対象:15歳以上の女性881人
会社:ハー・ストーリィ
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