※本記事は、2023年1月25日刊行の『MarkeZine』(雑誌)85号に掲載したものです。
DNP、読売新聞、SMNのデータを連携
大日本印刷(以下、DNP)、読売新聞東京本社、ソニーグループでマーケティングテクノロジー事業を行うSMNは、広告配信サービス「Media X(メディアエックス)」の運用での協業に合意した。
今回の協業では、既に連携している読売新聞グループのデータ基盤「yomiuri ONE」とSMNのインターネット接続テレビの視聴データ「Connected TV Data Bridge(TVBridge)」に加え、DNPグループのハイブリッド型総合書店「honto」のアクセスデータを連携。これにより、新聞・出版物(雑誌など)・テレビの3種類のマスメディアを横断したデータマーケティングの実現を図る。加えて、広告配信を通じた企業と生活者とのエンゲージメントの強化や、成果などを確認するレポーティングの精度向上を目指していく。
MediaXは、ユーザーの行動データを連携し生活者の関心が高まるタイミングに広告を配信するサービスだ。データの掛け合わせによる広告効果の向上に加えて、ユーザーの媒体への情報接触についてその内容や時点を把握できる。なお、データの連携および活用に関しては個人を特定する情報には連動させないこととし、プライバシー保護に十分に配慮する。
電通、マンガ・アニメ領域に特化した組織を発足
電通は、マンガ・アニメ領域における統合的なソリューションを開発・提供する社内横断組織「Manga Anime Growth Partners(マンガ・アニメ・グロース・パートナーズ)」を2023年1月1日付で発足する。
同社は、コンテンツビジネス・デザイン・センター、出版ビジネス・プロデュース局、ラジオテレビビジネスプロデュース局、ラジオテレビ局など複数の部門で培った知見と専門人材を組織に結集。マンガ・アニメ業界におけるパートナー企業および産業全体の統合的成長支援、顧客企業のマンガ・アニメを活用したマーケティング活動、マンガ・アニメコンテンツの開発および事業開発を目指していく。
電通、消費意識を可視化する指標を開発
電通の消費者研究プロジェクト「DENTSU DESIRE DESIGN(以下、DDD)」は、消費者の近い将来の消費意欲を測る指標「欲望未来指数」を開発した。
同指標は消費者の「買いたい・欲しい・やりたい・見たい」といった消費に関わる意向と欲望の増減、潜在的な消費意欲を可視化するもの。DDDが規定した現代の消費者が持つ43種の欲求項目から構成される「11の欲望(Desire)」の総和と、近い将来の消費意欲が一定以上ある人の割合をもとに算出しており、消費者の心を動かすマーケティングやコミュニケーション施策に活用できる。