Coke ONポイント活用により、ユーザーの育成がより柔軟に
発表会の中で永井氏は、Coke Onポイントの活用に関する3つのイメージを紹介した。1つ目が、購買離反者のつなぎ止めと新規ユーザーの育成だ。柔軟な還元設定が行えるポイントを導入することで、顧客ステージに合わせたキャンペーンが展開できる。2つ目は新製品・主力製品のトライアルとリピートだ。活用イメージに関して永井氏は「ブランドプロモーションの一環として積極的に活用したい」と語った。そして3つ目がクロスチャネルでの販促活用だ。同社では、自動販売機以外でもCoke Onポイントを付与するキャンペーンの展開も視野に入れているようだ。
Coke ONスタンプは、15個貯めることでドリンク1本と交換できるが、Coke ON ポイントはユーザーの好きなタイミングに合わせて1円単位で使える。そのため「より柔軟に活用できる」と永井氏は話した。
「Coke ONは、2016年のサービス開始以降、様々な進化を遂げてきました。Coke ON Walletによりハウスポイントを導入する形になります。こういった前向きな変化をもたらすことで、お客様の私生活の中で自動販売機とCoke ONをより楽しくご活用いただきたいと考えております」(永井氏)
ビジネス開発部 アカウントマネジメントチーム マネジャー 藤岡茂一氏
ユーザーの小銭をデジタルシフト
Coke ON Walletの開発には、共同運営パートナーとしてインフキュリオンが参画。同社は、企業のオリジナルPayを構築するためのサービス「ウォレットステーション」を手掛けており、同サービスは既に小売業者や金融機関を中心に導入されているという。
特徴は3点。1つ目は、インフキュリオンがプリペイド機能を担当しサービスを提供する点、2つ目は、ウォレットステーションをベースに作成されている点。これにより全国40万台以上の自動販売機で24時間発生する決済処理に耐えうるよう強化。また多岐にわたるセキュリティー診断を重ね、ユーザーが安心して活用できるよう構築した。3つ目が。Bank Payと連携している点。これにより100行以上の銀行口座からチャージすることが可能となったという。
「Coke ON Walletでは、これら3つの特徴を組み合わせることでユーザーにシームレスな決済サービスを提供することが可能となりました」(藤岡氏)
今後は「ユーザーの小銭をデジタルシフトしていきたい」と永井氏は語り、ユーザーが手持ちしている現金をCoke ON対応の自動販売機でCoke ON マネーにチャージ可能となる「自販機チャージ」も始まる予定だと意気込んだ。
